前記事: LASIK: エキシマレーザー比較 – 照射時間、追尾装置の「目ブレ補正」

イントラレーシックはどこも日帰りで帰れることを売りにしています。しかし、最初は表面張力でついているだけのフラップが定着するには長い時間を要するので、眼を保護するために色々とケア用品が配布されます。

錦糸眼科、品川、神奈川クリニックのイントラレーシック配布物比較

まずは表を見てください。どこで手術を受けても、少なくとも当日渡されるお持ち帰り品は料金に入っていますが、その内容は大きく違います。

錦糸眼科 品川クリニック 神奈川クリニック
点眼薬 yes yes yes
保護用メガネ (屋外) yes yes yes
保護用カバー (就寝) yes yes no
老眼鏡 yes no no

配布するのが yes, 配布しないのが no です。

錦糸眼科でのケア用品

点眼薬

オフロキサシン ((オフロキサシン = オフロキシン = ofloxacin)) のような抗生剤 (抗菌点眼剤)、フルオロメトロンといったステロイド剤が配布されます。最初は 3時間おきに点眼ですが、期間が経つにつれてペースを落としていくように指示されています。けっこう細かく指示された紙が渡されますが、それは省略します。フルオロメトロンは花粉症で眼がかゆくなるのを予防する効果もあります。

保護メガネ (屋外)

これは文句なしにいいものです。レーシックを受けない人も、この目の総合保護用メガネだけは入手するべきです 🙂

「花粉症のメガネですね!」と言われるような形をしています。見た目はほぼ透明、目の前だけでなく、上下やサイドからのホコリや異物もがっちりカバーするようになっています。さらに白内障を予防するため、UV カット機能も備えるスグレものです。ガワから直射日光が差しても大丈夫ですね。

錦糸眼科では手術翌日まで、できたらもう数日かけるようと指示されますが、風の強い日などは重宝するので、2週間近くたつ今も結構かけています。 なお、品川近視クリニック、神奈川クリニックともだいたい同じようなものが配布されるようです。

アイキャップ (就寝)

屋外の保護メガネ以外に、寝るときに片眼ずつ覆う保護用カバーを渡されます。眉の位置からほお骨の真上まで、かっぽりとドーム上にかぶせて、アイキャップごと渡されたテープで顔に貼ります。錦糸眼科と、品川近視クリニックのみ配布です。

錦糸眼科では、手術日の夜だけ着用するように指示されますが、心配なので 1週間ぐらいしていました。

驚いたことに、神奈川クリニックでは、電話で確認したところ、最近このアイキャップの配布をやめたようです。 また、眼科ではないのですが、別口のクリニック関係者に「なぜでしょうね?」と聞いたところ、「そう簡単にはフラップはズレないので」といった答えが返ってきました。こんなところにコストダウンが。

クセで眼をこすってしまったり、寝返りをうってうつぶせになったりしたら、カバーなしで大丈夫なんだろうか…という気がしますが、どうなのでしょう。

錦糸眼科の「2008年版 近視レーザー手術 ガイドブック」によると、過去に同眼科で手術後、フラップがずれてしまった事故は過去に 3例しかないそうです。その例の中にも目をこすってずれた…というものはありません。

ズレた例はないようですが、治癒しようとしているフラップに悪影響がないのか…。そこまでのデータは無いのかもしれませんね。

老眼鏡

錦糸眼科のみ、+1.5D または +2D の老眼鏡 (遠視用メガネ) を渡されます。いわゆる「近視の戻り」対策ですが、老眼鏡の効果や検証については、別エントリで書こうと思います。

 

ケア用品のまとめ

文句なく錦糸眼科が充実していると思います。コストダウンのため微妙に一部省略してしまっているクリニックもある中で、本当の必要性はともかくとして、真面目にケアを考えている気がします。

さて、必要な比較はほぼ終わったと思うので、軽くまとめて手術体験編へいきたいとおもいます。

続き: LASIK: 錦糸眼科、品川、神奈川クリニック比較の総まとめ – 予約しました