Apple Wireless Keyboard の落とし穴 – iPad のキーボード 4種比較 Part 2

iPad 用のキーボード比較のつづき。Bluetooth 対応の Apple Wirelss Keyboard を試しました。結論として iPad 用ベストチョイスは何なのか、物書きツールとして Eee PC 901-X よりも良いのか悪いのか。

円筒形の電池ホルダーと電源ボタンにホレました

Apple Wireless Keyboard は、Bluetooth でワイヤレス接続するタイプの純正キーボードです。

2種類のキーボードを比較してみました。

• Apple iPad Keyboard Dock (上)
• Apple Wireless Keyboard (下)

キーボード自体の大きさは、どちらもあまり変わりません。意外に Wireless Keyboard の方が大きいぐらい。

キーボード面を少し起こすために、奥側に円筒形のバーがついています。右端にさりげなく丸い電源ボタンと、筒の中に単三乾電池が 2個、格納されています。Apple らしいスタイリッシュさ。

ヨドバシカメラの店頭で見て、はいもう買うしかない! と思ったものの、

店員: 「予約受付分のお引き渡ししかしてないんですよー。すみません。」

とつれない返事。販売コーナーは iPad 用キャリングケースやカバーであふれかえり、周辺機器は軒並み売れきれという加熱っぷり。仕方ないので通販で購入しました。

カナ入力ができない

ペアリングは指定された 6桁の数字を入力し、サクッと完了。

ノート PC に良くある「右端の方が詰まった」日本語キーボードではないため、タイプしていて「おっと “\” 打つとき気をつけなきゃ!」という微妙なストレスはありません。

だがしかし。ローマ字入力のみで、カナ入力できないというのは、どーなんですかと。Apple Wireless Keyboard 側のキートップには、ひらがな刻印があるので、キーボード側は入力可能なんだと思います。iOS 側の仕様なんでしょうか。

入力スピードを考えると、記号をあまり含まない場合はカナ入力の方が高速です。これだけキーピッチが広いなら、フルスピードで入力したいところなのですが…なんとも残念です。

持ち歩き中、急に曲が始まる iPad!

持ち歩いている時にも 1つ問題が。

何気なく Apple Wireless Keyboard + iPad を持ち歩いていると、突然どこかで聞いたような曲がカバンの中から鳴り始めました。

おいおい。私ですか。一体何が。

慌てて iPad を出してみると、音量ボリュームが全開に! 慌ててボリュームを下げ、演奏を停止。

iPad がトチ狂ったわけではなさそうで、Bluetooth 接続をオフにしてみると何も起きません。原因はどうもキーボード側にあるようです。

Mac を持っている方ならおなじみの、音楽再生ストップ / 音量コントロールキーが、ファンクションキーの位置に配置されています。どうも移動中にこれを押してしまうらしく。

要するにキーボードの電源を明示的に切ってしまえば良いのですが。電源スイッチを長押しして LED が点灯→消灯するまで 2-3秒待ちで切れます。

…のはず、なのですが。それでも気がついたらキーボードの電源が入っていることがあります。

とりあえず再生ボタンを押されて音楽が鳴らなきゃ良いので、iPad で曲聞かなくていいじゃないか、ということで消してしまいました。

あまりすっきりした解決にはなっていませんが、現在はこれで使ってみています。

Apple Wireless Keyboard + iPad = Eee PC 901-X

iPad 用のキーボードということで、ソフトキーボードも含めて 4種類試しましたが、持ち歩き用途には Apple Wireless Keyboard が唯一の選択肢と言えそうです。カナ入力できなかったり、突然音楽再生したりと問題は残りますが。

重量の問題も見過ごせません。

もともとの目的は Eee PC 901-X のモバイル物書きツールとしての座をリプレースすることでしたが、

• iPad 本体 (680g) + Wireless Keyboard (約350g) = 約1030g
• Eee PC 901-X … 1100g

実は Eee PC 901-X 1つ持ち歩くのとあまり変わらない、という結果になってしまいます。

今回はキーボードのみに注目しましたが、iPad IME についてもいずれ書いてみたいと思います。