ニコン D4S 価格交渉後編です。画像がフォトマスター記事の使い回しなのは、理由があるのです。詳しくは後半で。

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売る直前でも煮え切らないヨドバシカメラ

発売日になっても、さすがに初日はどの販売店も横並びの 10% 引き、583,200円で変わらず。

まずはヨドバシカメラにいってみます。在庫があれば電話連絡が来るはずなのに、発売日当日の夜 18:30 になっても音沙汰なし

仁礼「連絡いただいていませんが、入荷してますか?」
店員「あ、はい…行き違いで連絡しておらず申し訳ございません。在庫ございます。それでは…(とレジの方に行こうとする)」

仁礼「いやそれが、他店で 10% よりも高いポイントを提示されたんですが、安くなりますか?」
店員「失礼ですが、どちらのお店になりますか?」
仁礼「ヤマダ電機さんですね。xx%.」
店員「xx% ですか…。そちらのお店では、在庫は今あるんですよね?」
仁礼「ええ。なのでヨドバシで安く買えない場合は、ヤマダに行こうかと」

店員「お客様としては、何% を提示すればこちらでお買い上げいただけますか?」

指示待ちな店員さん嫌いなんですよね:mrgreen:
そもそも仁礼とヤマダ電機を疑うのも失礼だろうと思いながらも平静を装った対応。

仁礼「それはやっぱり、最安値を提示していただいたお店で買うでしょうね」
店員「当店としては、11% であればお値引き可能かどうか、上の者に聞いてまいりますが、それ以上はちょっと…」

ヤマダ電機の提示パーセンテージよりも弱気な値しか出てきませんでした。
解散。

仁礼「いえ、もういいですよ。無理をしてまで下げていただく必要もありませんし。予約はキャンセルしてください 🙂 」

ヤマダ電機は CF メモリカード代替品を提示

さて、予約はこれで 1店舗だけになりました。ところがヤマダ電機でも意外な一言が。

店員「メモリカード (CF) ですが、SANDISK Extreme Pro 64GB (SDCFXPS-064G-J92) の在庫がございませんでした。代わりに東芝の 1066倍速の 64GB カード EXCERIA PRO CF-EX064V ではどうでしょうか。これなら在庫ご用意できます。」

仁礼「聞いたことないですが、転送速度はどうなんだろう」
店員「書き込みが 150MB/s, 読み出しが 160MB/s で、SANDISK と同じですね。価格もこれなら SANDISK よりも安くお値段提示できますし、いかがでしょう。」

買う直前でその決断を迫りますか。
もしや東芝のカードの方が粗利が高いのでは?…と根拠はありませんが憶測をしてみます。 🙂

話しながら iPad Air で探してみていると、価格.com のクチコミ記事が目に止まりました。

東芝 EXCERIA 1066倍速と Lexar / Transcend の 1000倍速 CF カードの転送速度を比較したもので、○○倍速の数字だけ見ると東芝の方が上回っているように見えて、実測値では Lexar よりも遅いというもの。

地雷の匂いがする…。

仁礼「見た目ほど速度上がらないみたいだし、価格差も 1万円以内だったら、永久保証がついている Sandisk で。」

ヤマダ電機のボディ価格にダメ押し

さらに、会計に進もうとする店員に

仁礼「ボディの話に戻るんですが、もう一声いきませんか? (xx% に) さらに 3% 引けるという話をちょっと聞いたんですが…。」

店員「あと 3% ですか…(色々紙を広げて)…ヤマダ電機の他店でもその値段で出している例はないですね…。ちょっとお待ちいただいて良いでしょうか」

結局、3% は無理なものの、予約時よりも値引いてもらうことには成功しました。 🙂

こうして、めでたく発売日にしては非常に安い価格で、ヤマダ電機にて購入。

調査対象 D4S 税込価格 周辺機器のセット割引
ニコンダイレクト 648,000円 なし
価格.com の最安値ショップ 583,200円 なし
ヨドバシカメラ 648,000円
+ ポイント 10%~11%
なし
ヤマダ電機 648,000円
+ ポイント xx% 以上
あり。
ポイント払いでも価格.com 最安値以下

ショールーミングへの対抗策は安値なのか

ショールーミングという言葉があります。店頭で商品は試すが、結局はネットで買ってしまう消費者行動を指します。

ヨドバシカメラの戦略は値引きをせず、駅前立地、多品種、在庫管理。それだけではショールーミングされて終わりなので、最近では yodobashi.com で勝負のようですが、店員のホスピタリティをもっと上げてほしいものです。人にもよりますが。

対するヤマダ電機は 2013年4~9月期で 42億円の連結赤字に転落しましたが、原因の一つは価格.com を意識した値引きにあると言われています。経営状態に関わらず、消費者としては価格でまず店をスクリーニングするわけですが、今回は、ヤマダ電機のフォトマスター 1級カードを首からぶら下げた店員さんが、親身に安く買える方法を一緒に検討してくれたのが大きいと思います。

仁礼と同じく昨年にフォトマスター 1級を取得したそうで、自炊した受験本やら、試験の出題について盛り上がりましたとさ。 🙂

買うまででずいぶん長かったですが、使い勝手編へ。
つづく。