昨年入選だった馬事公苑フォトコンテストで、今年は特選をいただきました。馬じゃない写真で生き続ける綱渡りフォトグラファーのヨタ話。

「蹄鉄入魂」
蹄鉄入魂

上手い写真ではない何かを求めて

昨日帰宅してみると事務局から郵便が届いており、よくて受賞ギャラリーの末席に加えていただくぐらいかな、と受賞通知を開けてみてびっくりの特選。

このフォトコンテスト、文字通り「馬」を題材にした写真が対象です。馬の厩舎やアリーナ、装蹄に関する施設などが並ぶ馬事公苑内で撮ったものである必要があります。

3月21日から 5月6日までと撮影対象の期間は比較的広め。どうしても最終日のホースショー (馬術大会) の競技を撮影したくなりますが、必ずしもお手本構図で撮った馬と騎手の写真が、賞に入るとは限らないことは分かっていました。去年の入賞作品にしても馬の影も形もありません。

馬事公苑に行ってみたい! と思わせる写真が撮れないもんか、と場内をうろうろしていたところ、「馬のくつやさん」コーナーで行われていた造鉄実演が目に入りました。いや、本当は蹄鉄が欲しくて写真が次なんですが :mrgreen:

熱い鉄を打って、蹄鉄をつくり上げるデモンストレーション。(LASIK の術後と同様な) 保護メガネをかけて、真剣な表情で火花を散らしながら蹄鉄を打つ迫力。燃える男の~赤いトラクタぁ~♪って何だか分からない人は、お父さん以上の年の人に聞いてみましょう。

意地でもこの迫力を伝えようじゃないの

写真でどうにか伝えたかったポイントは 3つ。

  • 作業している手の動感
  • 焼けた蹄鉄の質感
  • ギャラリーの視線

これらを出すために、マニュアルモードで設定を固めて撮っています。金属の質感は Nikon D4S に助けられているといってもいいと思います。肌の階調再現を出すためのカメラが、鉄らしさを出すのに役立ったと 👿

ナントカの一念特選に通ず

さて受賞通知で盛り上がる仁礼家、特選ってどんな賞なんだ?という話題に。

募集要領によると、賞は全部で「世田谷区長賞 馬事公苑大賞1点、馬事公苑特別賞2点、特選5点、準特選5点、入選 約70点」となっています。去年のベスト80から、一気にベスト8進出というところでしょうか。

モデル撮影では金賞の受賞経験があるものの、それ以外では東京フォトサロンの「こども探検隊が通る」でも入選どまりでした。

「特」のつく賞をいただけたことで、あーあのオネーチャンの写真ばかり撮っている人ね! 把握!と、写真サークルの皆さまにフリ切った認識をされることもなくなるかと思うと、仁礼の感慨もひとしおであります。 :mrgreen:

入賞作品は 7月5日~8月24日 9:00-17:00 の間、馬事公苑ホースギャラリーで展示されます。表彰式と講評会は、8月24日 14:00 の予定。

紙の印刷でないとこの質感は分かりづらいので、立ち寄れる方はぜひ見に来ていただけたらと思います。

プライベートで色々あり、おーい nire.com の更新はどうしたと読者の方からせっつかれていましたが、何かこう望みをつないだところで、ひさびさの投稿でした。

(この記事と写真は、主催事務局の許可を事前に得て掲載しています)