「ピンポーン」「仁礼さん宅配便です!」

「に」れさーん、とインターホンのスピーカーがひずむほどアクセントが強い、おなじみの配達員から荷物を受け取った QA チームが、神妙な面持ちで白い封筒を渡しに来ました。

玄光社さん、フォトテクニックデジタル 8月号とな…? 今月はまだ買いに行ってなかったな…。

待て待て。まだ慌てるような時間じゃない。
ここは一つ落ち着いて、投稿ギャラリーのページを見ようじゃないか。

フォトテクニックデジタル 2015年8月号 Garden

おおお! 日輪の輝きを受けて今必殺の「佳作」の文字が。

はい、ついに全国レベルの雑誌に写真作品が載ってしまいました!!!

全東京写真連盟のモデルフォトコンでは、おかげさまで比較的コンスタントに賞をいただけるようになった昨今。

一方でこのフォトテクニックデジタルという紙媒体。読者投稿コーナーがあるのですが、人物ポートレートがメインの写真月刊誌なだけにレベルも段違い。過去4回応募してカスリもせず、今の作品レベルで載るわけねーよと QA チームに全力で dis られ続けてきました。

全国の応募作品から選ばれて載る枚数が、ポートレート部門のみで

  • 優秀賞 … 1点
  • 入選 … 2点
  • 佳作 … 3点 ← HERE
  • 次点 … 12点
  • 今月のあと一歩! … 4点

という難攻不落の牙城なんであります。

囲み撮影から個撮、で上がるハードル

同じ号に載っている優秀賞、入選、次点ふくめてどの作品も個性的で、全東京写真連盟で初めて自分の作品「嵐の前」が載ったときも、これまたエラいところに来てしまったな、とオノボリさん的な面映ゆさを感じたことを覚えています。

それではご覧いただきましょう。

フォトテクニックデジタル 2015年08月号 佳作「Garden」

Garden
Model: サラ ((撮影時の名前。ググラビリティ向上のため、現在は高橋サラさんと表記。))

撮影データはすべて本誌に載っているので、詳しくは買ってね! ということにして、ともかく公園ではなく普通の市街地で撮影しています。

大勢が参加する囲み撮影会に通うこと3年、なかなか撮りたい写真が撮れないので、「個撮」つまりモデルとカメラマンが 1:1 での撮影を始めたところでした。

撮影エリアは主催者の設定で決まってはいるものの、イメージに合ったモデルさんを選び、何を背景にどういうポージングで撮るかは、カメラマンが指示できる…というわけで自由度は非常に高くて楽しいと。ですが、ほとんど誰の助けも借りずに、一品料理のイメージを構築して、モデルさんと正面から向かい合うという、逃げ場のない戦いでもあります。

囲み慣れてるツラして俺ぁ一体どっから手をつけりゃいいんだ、と慣れないまま初めての個撮の、最初の撮影ポイントで撮ったショットがこれです。

次のページへつづく。