先日 Apple の 9.7インチ iPad Pro は発売日に届いていましたが、セットで購入した Smart Keyboard が、4月9日にようやく届きました。キーボードの話に行く前に、写真をプレビューするために買った 9.7インチ iPad Pro の True Tone ディスプレイの第一印象など。

iPad Pro 9.7インチ + Smart Keyboard: 斜め

そもそもなんで iPad Air 2 ではなく iPad Pro 9.7インチなのか

旬だからさ…という身もフタもない答えは、半分冗談として。

直近、私は iPad mini 4 ユーザでした。電子書籍端末としても愛用していますが、最大の使い道は撮った写真のセレクトです。

撮影会で撮った写真を、毎月コンスタントにフォトコンテストに応募し続けるためには、時間を有効に使う必要があります。1回の撮影会で撮る写真は、正味 3時間あたり 1,000枚を超えることはザラにあり、この中からたった 5〜10枚のベストショットに絞り込みます。それを自宅でやっているヒマはないので、電車の中で iPad + Lightroom Mobile で★マークをポチポチつけて、選んでいきます。

iPad mini の 7.9インチというサイズ、コンパクトで電車の中での取り回しは非常にいいんですが、提出予定の A4 プリント用紙に比べると若干小さい。それだけ被写体の人物も見かけ小さく見えるため、A4 で印刷したときの印象を見誤ることがあるのです。美術館に展示してあると興味深く見えた絵画が、絵ハガキサイズになると急につまらなく見えるのと、若干似ています。

ポータビリティと大きさのトレードオフとしての 9.7インチ

9.7インチ iPad Pro と iPad mini 4 の大きさを比べてみます。iPad Pro の下には A4 サイズの紙を敷いてみました。

iPad Pro 9.7インチ True Tone なし vs. iPad mini 4

サイズだけで言えば、12.9インチ iPad Pro が一番 A4 サイズに近いわけですが、さすがにこのサイズを通勤電車で広げる余地はありません 😉

高さ
A4 用紙 210mm 297mm
12.9インチ iPad Pro 220.6mm 305.7mm
9.7インチ iPad Pro 169.5mm 240mm
iPad mini 4 134.8mm 203.2mm

画像の発色の違いにもご注目。2枚の iPad のディスプレイには同じ画像を表示してあります。iPad Pro は True Toneをオフにした状態。

紙に近いんだけど画像じゃ伝わりにくい True Tone ディスプレイ

この True Tone ディスプレイという機能は、周囲の環境光に合わせてディスプレイの色と明度を自動調節してくれる優れモノなんです。

True Tone オンにしてみると下の写真のように調節されます。

iPad Pro 9.7インチ True Tone vs. iPad mini 4

オフの状態だと、どんな光の下でも常に青い光ですが、室内でオンにするとアンバー (黄色に近い色) 寄りのホワイトバランスに調節されます。電車の中で使っていると、日陰に入ったり、日光の当たる場所に差しかかると、周りに合わせて自動的に色が変わっていきます。

肉眼で見た印象は、たしかに「紙の色味に近づいた」という意味で好感が持てるのですが、ディスプレイをデジカメでさらに撮った上の画像だけ見ても、(環境光に合わせた結果として)「ん? 黄色くて地味になっただけじゃないの?」と思われかねないのが True Tone の難しいところですね。

ブルーライトカットのための Night Shift というモードが iOS 9.3 から搭載されましたが、同時にオンにする必要はないと思います。どうせ室内で見ているときは True Tone が働いて、デフォルトの発色よりアンバー寄りになっているので、輪をかけてさらに黄色くしても見づらいだけです。

True Tone の挙動については、時間があればまた詳しく調べてみたいと思います。

ローズゴールドにしないと iPad Air との違いが分からない

ちなみに今回、色はローズゴールドにしてみました。 🙂

iPad Pro 9.7インチ vs. iPad mini 4: 背面

理由は単純で、カラーで差別化して少しでもドヤろうと。従来の 9.7インチサイズ iPad と大きさが同じのため、電車で後ろから見ると色以外に区別がつかないのです。

まあスピーカーの臨場感が高いのでデレステのプロデューサーさんにはベストバイですよとか、よく分からない感想を書くのはこれくらいにしておいて。

キーボードの話に続く。

(作品は全東京写真連盟の許可を得て掲載しています)