ヨドバシカメラのデジタル一眼レフ入門講座は2部構成になっていて、前半ソニー編、後半タムロン編です。レンズの種類についてレクチャー受けて、実物で試してみたらマクロレンズにびっくり。あと最大撮影倍率って何なんだ、なんでソニーとタムロン仲良いんだ、という話。

ヨドバシカメラ: 交換レンズ入門講座 ヨドバシカメラ: 交換レンズ入門講座: 250mm AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II

「よくオムロンと間違えられるんですよね。体温計は作ってません

というお約束のツカミで始まったタムロン編、要点メモです。

タムロンという会社について

  • 総合光学機器メーカー
  • 有名メーカーにレンズを OEM している
  • 世界シェアで 2割ぐらい

レンズの分類

  • 標準ズーム … 18-50mm ズームレンズ
    50mm は、人間がぼーっとモノをみているときの視野角で決まったと言われる
  • 望遠ズームレンズ … 遠くのものを大きく写せて、美しいボケ描写が楽しめる
  • 高倍率ズームレンズ 18-250mm F/3.5-6.3
  • 広角ズーム … 10mm SP 10-24mm F3.5-4.5

広角レンズの使い道

  • 海の広がり
  • 花の一部切り取って空間を広く見せる

マクロレンズ

  • 近づく = マクロではない
  • 被写体を大きく写すことができるのがマクロ
  • 90mm F/2.8
  • マクロレンズマクロは等倍まで
  • 焦点距離が長いレンズを使った方が、後ろから狙える
  • 最大撮影倍率 1:4 以上がマクロレンズ (TAMRON の場合)

以上、メモ終わり。

最大撮影倍率が分からないぞ

この最大撮影倍率というのが、感覚的に最初つかめなかったのですが、少し質問してようやく理解しました。イメージセンサの実際のサイズに対して、何倍まで写せるかという数値がタムロンのカタログには記載されています。

例えば、マクロレンズとうたっていない、AF18-270mm F/3.5-6.3 DI II VC というレンズでは、最大撮影倍率は 1:3.5 です。最短撮影距離つまり近づけるだけ近づいたとき、被写体 35mm のサイズのものなのに、イメージセンサ上では 10mm サイズと実物より小さくなって写るのが通常のレンズ。

これが、マクロレンズ SP AF90mm F/2.8 Di MACRO では 1:1 ですから、被写体 35mm サイズのものは 35mm として等倍に写ります。ただしこれはイメージセンサが 35mm フィルムと同じ高価なフルサイズカメラだったらの話で、EOS Kiss X3 のようにより小型な APS-C サイズのイメージセンサを採用しているカメラの場合は、相対的にもっとデカく写るということのようです。

90mm マクロレンズを試してみようじゃないか

一通りレンズを説明した後、実際にレンズが試用できるフリータイムです。上記のどのレンズでも良い、正面に置いてあるレンズ早い者勝ちだというので、すかさず

Nire: 「じゃあマクロレンズ貸してください 🙂 」

恥も外聞もなくマクロレンズ SP AF90mm F/2.8 Di ゲット。おあつらえ向きに花が用意されているので撮ってみます。

ほほう…これはスゴい。まず花が画面いっぱいに写ることに、デカさに感動。つぎに背景のボケ味を含めて、絵全体のやわらかさに感動。

そりゃ EOS Kiss X3 のキットレンズでも、バラ園の記事で紹介したようにふつうにボケ味の美しさというやつは出せますが、質が根本的に違う感じです。

高倍率ズームも試してみようじゃないか

もっと話的に分かりやすいのが高倍率ズーム。EOS Kiss X3 ダブルズームキットでは、

  • 18-55mm
  • 55mm-250mm

と 2種類のズームレンズが付属していて、交換しながら撮ることで結果的に 18mm-250mm までの焦点距離をカバーします。でも交換面倒くさいんですよね :mrgreen:

1本で広角から望遠までカバーできるのが、高倍率ズーム。

ヨドバシカメラ: 交換レンズ入門講座: AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II

これは AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II というレンズらしく。無邪気に テレ端 250mm まで伸ばしてみます。

まあ確かに、交換の手間を考えると便利ですが、

Nire: 「やっぱり、そろえる順番はマクロレンズが先だろうなあ」
タムロン: 「そうですね。大体のお客様が、まずマクロレンズをお買い求めになりますね」

これだけ試せて、相談に乗ってくれて無料は安い

ということで、3回に分けて書きましたが、ソニーの講師と、タムロンの講師が半分ずつしゃべり、カメラやレンズの試用込みで 2時間といったところです。

デジタル一眼レフ入門講座と題しつつ、早い話がソニーとタムロンの商品宣伝だから無料なわけですが。でも、延々と各種相談に乗ってくれて、色々レンズが試せて、基本的なこと、例えば望遠とズームの違いから親身に質問に答えてくれたり、それで無料というのは正直おトク感あると思います。

これでマクロレンズ買ってしまうと、授業料…と 🙂

ソニーはタムロンの株主だったりする

最後に、株式会社タムロンってソニーの持株比率 11.08% なんですね。筆頭株主では無いようですが。タムロンは「有名メーカー」としか言っていませんが、「後は分かるな」ということで、OEM 供給してるのかもしれませんね。