花火大会の巨大な打ち上げ花火は、マニュアル設定できる一眼レフカメラを使えば長時間露光撮影で、残像をキレイに写真に収めることができます。同じ方法で、キレイに線香花火などの手持ち花火は撮影できるのか。鴨川市の城崎海水浴場にきたついでに夜、試してみました。

手持ち花火

花火大会撮影のコツをおさらい

今回も用意するのは、デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X3、3.8kg のしっかりした三脚 SLIK グランドマスター、デジタル水準器 Seculine アクションレベルサウンドです。

花火大会で見られる、巨大な打ち上げ花火をキレイに撮影するコツは

  • 長時間露光撮影
  • 低めの ISO
  • 早めのシャッター

と「効いたよね、早めのパブロン」みたいなまとめ方ですが、果たして同じような撮り方で市販のおもちゃ花火でも撮影できるのか、というのが今回のお題。

今回買ってきたものは大きく分けて 2種類あります。日本煙火協会によると、他のタイプのものも合わせておもちゃ花火というのが総称になっています。

  • 手持ち花火 … 線香花火、ススキ、スパークなど
  • 打ち上げ花火 … 地面に置いて点火する。花火大会のも打ち上げ花火で、まぎらわしいんですが。

被写体の「手ブレ」がモロに出る手持ち花火

まずは手持ち花火から。

手持ち花火 Part2 手持ち花火

花火を持っている人の手自体がどうしてもゴーストのようにブレます。いくら三脚でカメラ自体をがっちり固定していても、被写体が動いているんだから当然ですね。フラッシュをたけば当然ブレはおさまりますが、どうしても不自然なライティングになるのと、花火独特の情緒が少し失われます。

花火自体の火線はわりと安定して撮れるようです。

持っている手は別に、台に置いて固定しているわけではなく、「普通に持って、じっとして」いてもらったレベルでの話。微妙にブレているわけですが、放射状に火花が出るものだと案外ごまかせそうです。

強引に花火を持った手をぶんぶん振り回した場合は、とてもカオスな残像になります。

花火: 振り回して流れた例

次回は地面に置く、打ち上げ花火編です。