最近ハマっている TOYS ...

[BitCharG] [デジQ] [比較表]

ゲーマーからゲームを取ったら何も残らない。しかし、PS2 のゲームなんか一通りやりつくして飽きてきた人は多いはず。FF9? いやー FF7 を初めとしてさんざんやりつくしたけど、PS2 になったから中身がグレードアップするわけじゃないぜって買いもしなかった。危うしゲーマー人生。このまま会社の歯車になっていくのかよたれそつねならぬ 〜、と思っていたら、同僚が面白いものをもってきてくれました。

TOMY の BitCharG (ビットチャージー) である。ラジコンカー系は結構興味あったにも関わらず、ガキの時に自分に所有権のあったものは唯一、1ch で右にしか曲がらないフェラーリのラジコンで、しかも子供の手にあまるほどデカいものであった。この BitCharG というやつは、なんと 2ch前後左右にコントロールできて、しかもチョロQ サイズ、かつコントローラー本体で充電ができてしまうというスグレモノである。

会社には、このテの仕事には直結しないが neat なメカを見ると、金銭感覚も ROI も来月の食費も考えずによだれ垂らしてお店に吸い寄せられてしまう魔物の巣窟のため、当然のように BitCharG がフロアじゅうにはびこる次第となった。

で、チョロQ サイズに受信回路と電池を収めたトミーあんたは偉い! と思っていたら、ホントにチョロQ の本家本元がもっと凄いラジコンを作ってきた。

タカラ+コナミの、デジQ である。BitCharG よりコントローラーがデカいよな〜とか野球のスピードガンみたーい (死語) とかさんざん文句言った挙げ句、こんなサイトとか、こんなサイト見ると気になるじゃないですか。サイトをいくつか見れば見るほど気になる...というわけで、10/21、銀座博品館での先行販売にダメモトでいってみることにした。

博品館は銀座のここにある。

イベントがあると夜討ち朝駆けの得意な私は、先行販売が 11:00 からだというのに、8:00 に現着してしまった。この時点で、私 15人目。うそっ。いや驚いたのは人数ではなく客層である。ゲームボーイアドバンスとにらめっこしてトランス状態の人とか、というのは極めてありがちだが、こジャレたディレクターズチェアなんか持ってきて、優雅に朝の談笑を楽しんでいらっしゃるおじさま4人を筆頭に、バイクでツーリングしてきました、かつイスも持ってスマートに待ってますみたいな若いカップルなど、バラエティに富む。

前に並んでいる人の先輩風のオジサンが来たりして、訳知り顔になんでデジQ に並ぶの〜、オレ後からでもいいヨ〜と冷やかして余裕をかましていたのは 9:30 まで。時々、列の後ろをみんな代わる代わるみてあそこまで伸びたとか言っていたが、もうどこが最後列だかみえなくなってきた。先ほどの先輩氏、急にあわて始めて、こんなに並ぶからみんな欲しくなっちゃうんだよナ〜とか、何やら並んでいる方と内緒の打ち合わせを始めた。欲しいなら、黙って買いましょう。

10:30, ついに先行販売する 1F 入口の前に箱が積まれ始めて、人通りも急に増えてきた。先行販売はスターターキット 4車種 (プロポ + 車) で、お約束の一人一個と思われていたが、実は、

であることが分かり、販売待ち組は色めきだった。11:00 きっかりに販売が始まると、レジから一万ウン円になりますという声が連発されるようになった。
つまりスターターキットは 4,980yen なのだが、少なくともそれを 2台以上、および単体売りの車を買い占めているということである。

で、問題は車種である。後ろに並んだ人と知合いになったので、色々情報交換したが、彼らはチョロQ の面影を期待していて、チョロQ シリーズの最初に出た Beetle がデジQ でも売れるだろうと言って、携帯で忙しく連絡をとって電話オーダーを受け付けていた。

結局、私はスターターキットで黄色の LANCER EVOLUTION VII と、白で同じ車種を買った。オレンジ色の SKYLINE GT-R (DQ-03) でも良かったが、実物をみて想像していたのとイメージが違うので、ランエボで揃えることにした。

勢いで赤の Beetle を買ってしまったのもついでに白状しておくが、..... まあ、自宅のリモコンにしよう (爆)

ちなみに列はこの地図の北東のほうまで伸びており、30分ほど飯食った後、買った袋をチラチラさせながら行列を逆行 (注: だって銀座駅から帰るんだもん) していくと、まだ東京三菱銀行の交差点まで伸びていた。おそるべしデジQ である


帰ってきて早速走らせてみる。BitCharG と違って、車は完成品である。この辺は、パーツバラバラの状態から小さいギアを無くさずにセットアップすることに生きがいを感じるプラモ野郎には不完全燃焼かもしれない。

充電は 10分で 15分走行可能である。BitCharG の 45秒高速充電に比べややかったるい。充電完了。アクセルレバーは「スピードガン」の引き金を引くらしい。ふむふむ。なんじゃこりゃ、は、速!! BitCharG はモーターを交換して最大 2.6 まで上げることができるが、2.6 より速い。バッテリー 2個、モーター 2個はダテじゃない。

しかもアナログコントローラー じゃんこれ。
BitCharG は文字通りデジタルなコントロールしかできず、アクセル on か、off か、左か、直進か右かバックか、しかない。とっつきやすいのだが、スラローム走行のような難しいコース取りなことをやろうとすると、プレステで鍛えたセナ足 (カチカチ on/off を繰り返してスピードを調節していると言いたいらしい) をもってしても滑らかに曲がるのは難しいのである。

デジQ は引き金の引き方で微妙にスピードを変えたり、ホイールのまわし角で微妙にハンドルの切り角を変えたりシブい走りが期待できる。ただこれはスペック上の話である。

というか、これはゴキゲンだが BitCharG より難しいラジコンといえる。PlayStation でネジコンというのがあるが、操作感はあれと似ている。アナログ操作というのは、それなりに大きなレバーやホイールを使って大きな動きにしないと、素人にとって操作は難しいものだが、このデジQ の操作系は微妙な大きさに設計されている。

さっき速いと書いたが、実はモードが EASY / NORMAL の 2種類あることがわかった。工場出荷時は EASY になっているこのスイッチ、NORMAL にすると「どこが NORMAL なんじゃ〜」と叫ぶこと請け合いの速さである。同じだけレバーを絞っても 5割増しぐらいのスピードになる上に、スピードが出るということはスピンしやすいということでもある。ゲーマー道においては、EASY モードから始めるのは邪道だが、これに関しては、ちょっと EASY で練習しようかなっと。


それではまとめ、BitCharG とデジQ の比較表です。

  BitCharG デジQ
車のサイズ 小さい 小さい
プロポのサイズ コンパクト、軽い かさばる、重い
コントロール方法 電波 赤外線
コントロールできる距離 1.5m 程度 ... 6-7m となっているが試してない
物陰でもコントロールできる? △ (赤外線だが意外に届く)
競争できる台数 (ch数) 4 4
車の電池 NiCd x 1 ニッケル水素 x 2
車の充電時間/走行時間 45秒 / 2分 10分 / 15分
車の電池交換 不可 不可
車の充電回数 300回? 200回
プロポの電池 単3x2 単3x4
プロポの電池交換しやすさ フタが開けにくい、ドライバが必要 簡単、ドライバ不要
トップスピード モーターによる 激速 > BitCharg 2.6
馬力 中 (上り坂に強いわけではない)
アナログ/デジタル デジタル アナログ
チューンナップ ハード的。パーツ交換で可能 (タイヤ、モーター、サス、カバー、ギヤ) 将来発売されるスペシャルプロポでソフト的にセッティングを変えられる
購入時の組立て 不要
車種 8 (AE86 発売予定で 9) 8
車だけの買い替え 不可。車単体では販売されていない 可能だが、スターターキットの車種と色は買うことはできない
プロポだけの買い替え 不可 可能
トリム調整 (まっすぐ進まないのを修正) 車を調整できる プロポを調整できる
トリム調整って完璧に調整できる? できるが、直進時であわせてもバックで曲がる 左に同じ
車庫入れのしやすさ 普通 (セナ足をマスターすれば ok!) 普通 (アナログだから操作しやすいわけでは...)
スラロームのしやすさ 難しい 普通 (アナログだから操作しやすいわけでは...)
総合的な難易度 初級者むけ 上級者向け
価格 (プロポ+車) 安い (2,980円) 高い (4,980円)
得意なシチュエーション 外食時に持っていって食卓でちまちまと...(お店の人ごめんなさい) 広い高速テクニカルコース
     

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