98/9/22(火) 第2日 北諏訪温泉の巻

kitasuwa.map.jpg (14552 バイト)

まずは、上の写真をようくご覧いただきたい。
駅の見取り図である。改札口で、見上げると高いところに張ってある、あれだ。
しかし、普通は駅にはないマークが見える。もうお気づきであろう、これが次なる目的地である。

18:20
勝沼から国道20号線を北上して3時間あまり、やっと諏訪市内にはいった。
諏訪警察署の前を通過するあたりで、私は完全に渋滞に巻き込まれていた。 山梨県を走っている間ほとんどフリーパスだったので、 到着時間もカーナビの予測 (距離を平均20km/hで割って計算) よりも 早く着くとタカをくくっていたが甘かったようだ。
駅まであと1kmしかないのに、早く早く。
18:35
問題は駐車場だ。事前に下調べした「マップルマガジン 温泉&やど 関東周辺」(昭文社) によると、来客用の駐車場はないので、付近で探すしかなさそうだ。 一応カーナビにはいくつか選択肢が出ているが、なにせ湯冷めしたくないので 少しでも近くがいい。駅に着いてから地元の人に聞くとしよう。
北諏訪駅前18:40
左手にJR北諏訪駅、右手はデパートがみえてきた。駅前ロータリーで交通整理をしているおじさんに質問。
「ああ、ちょっとの間なら、空いている所に停めていいよ」
なんという親切な、というか余裕のある土地柄なんだ。おじさんが指差したのはここ、here、 ロータリーのど真ん中である。タクシーが客待ちしている隣である。
18:42
バスタオルやら下着やら石鹸やらをまとめて、よく服を買ったときについてくる袋に入れて いかにも銭湯に行きますよといった感じで駅に入っていく。
平日のこの時間、周囲は仕事帰り、学校帰りの連中で一杯なので、 はっきり言って、浮いていた。
今いちど冒頭の写真を見ていただきたいが、露天風呂がホームの中にあるのだ。 というわけで、入湯料のかわりに駅の入場券140円を買って改札を通る。
改札口出てすぐ右側のはずだが...あった、ありました。しかも駅長室の隣である。
露天風呂入口 露天風呂入口2

写真の都合で男湯しか写っていないが、石を挟んで女湯も別にある。
こんな面白いことを考えたのは誰だろう。では早速ご相伴にあずかって入湯...と男湯の ドアを開けようとして、なんとカギがかかっている。
それもそのはず、入浴時間は6:00〜18:00 (年中無休)なのである。
行ってみたくなった方は、ご注意いただきたい。
そうそう、タオルや石鹸はキオスクでも買えるそうだ。

ちなみに、写真で停車中の電車は台風のため完全に運休中。 通勤通学の足を奪われた乗客は、JR社員に再開の見通しを聞いたりタクシーに乗り換えたりと、 困った様子であった。
一人だけのほほんと温泉入りにきてすいません。

18:55
北諏訪駅を出発。
風呂に入らなかった分時間が浮いたとはいえ、この分では0:00すぎに目的地の長野市松代町に 着くことになって親戚に迷惑である。心得の条には反するが、高速を使うことにした。
岡谷インターが最寄りだが、そこまでの国道がやはり渋滞。しかも妙に大型トラックが多い。 カーナビを駆使した細道のショートカットを試みて、少しでも時間を縮めようとする。
19:30
岡谷インターの近くまできて、電光掲示板が目に入る。
「上信越自動車道、岡谷IC〜更埴IC入口、強風のため通行止め」。
おいおい、そりゃないだろう。ご丁寧にここから松代の目の前まで通れないじゃないか。 どうりで、国道20号線が混んでいるわけだ。
大型トラックは迂闊に細い一般道を通れないせいか、ここでも列をなしてインター入口に 陣取っていた。

松代に電話連絡。向こうでは、風で車庫のトタン屋根が吹き飛んだらしい。 そう言えば昼間も倒木のため片側通行止めになっていた。 かといってこんな場所で野宿するのも本末転倒だという気がするので、 時間がかかっても起きていてもらい、一般道経由で行くことにした。

22:00
そこから後は、ひたすら無になって走った。
一般道を高速道路と間違えている車が多いこと。 とくに交通量も信号もすくない峠道などでは、みんな正気とは思えないスピードで先を急いでいた。


長いトンネルに入ったところで、カーナビの調子がおかしくなった。
カーナビというのは自分の位置を知るために、GPSといって軍事衛星からの電波が必要になる。 しかし頭の上がトンネルや道路でさえぎられると、電波が受信できなくなって路頭に迷う。
そこで、電波が受信できなくても通称ジャイロという方向センサーで方角の変化を調べ、 車の制御コンピュータが出す車速パルスでスピードを知る。
ところがこのジャイロはコストを削るためあまり精度の高いものは使えないため、 トンネルが長く電波が届かないままくねくねと走っていると、だんだんと正確な位置が 分からなくなってくるのである。
どのカーナビでも限られた値段で提供するため、おなじ問題を抱えている。 そのため、トンネルから出て電波が受信可能になっても、自分のいる国道の隣を走っている 裏道を矢印が指していたりして、果たして今の道があっているのか不安になるのである。
D-GPSというものに対応している最近のカーナビを使うと、 精度的には改善されるというが、特定のFMラジオ局の電波が入らなければ役に立たないので 場所を選ぶかもしれない。

とにかく、カーナビメーカーの アルパインさんにお願い。

カーナビの中でもっとも優秀なんですから、DVDナビに力入れるより そういう基本で頑張ってください。
私は、国道の分岐点でカーナビが道一本ずれたところを指していたために、 判断に迷って事故りかかりました

23:00
命からがら長野インターそばまでやって来た。 親戚に携帯電話で誘導してもらい、無事に到着。

-つづく-
次は松代の歴史探訪の旅です。