理系人間に勧める「一歩豊かなおうどん講座」

山田家 麺の調理法


「これからゆでますよ状態」麺製品、見分け方の目処はたったとしましょう。 いろんな種類の製品が出回っています。目的に応じて選んでください。基本 は「適切な水分比」の製品を選ぶことが「一歩豊かな食生活」への道である と考えます。 まずは準備する器具。

こんなもんでしょう。一般家庭なら大抵そろっているはず。もし無ければ、 友人と協力するなりして集めてください。 「かけうどん」を前提に、麺のゆで方をご案内しましょう。 では、手順。

  1. 大きな鍋に湯を沸かします。
  2. ゆでます。
  3. 洗います。
  4. ポイント。

  1. 大きな鍋に湯を沸かします。 麺1玉(出来上がり200g程度)に対し、最低1リットル。 希望は1.5〜2リットル。麺を投入したときに湯温が下がるのを防ぐ 必要があります。湯には、作法だと思って塩をひとつまみ入れておい てくださいね。一食あたり大さじ1ぐらいですか。

    並行して、小さな鍋に湯を沸かしておくと良いでしょう。 ゆでている最中に、だし汁を用意するためです。だし作りはまた別編で。

    また、取っ手つきザルが無い場合は、もう一つ鍋に熱湯を用意することを お勧めします。たっぷりと。

  2. ゆでます。 表面に粉がついている麺の場合は、粉をよく振るい落としてからゆでます。 全開の強火でお願いしますね。 投入後ただちに箸で、鍋の底に麺がくっつかないように混ぜます。 箸の頭を親指で押さえ、4本の指で逆手に掴み、箸の先が鍋底で8の字を 描くように回すとプロっぽいですし、麺が絡まりません。

    (合間で、大きなボウルに水を溜めておいてくださいね。)

    (だし汁や具も用意しておいてください。)←別編にて

    ふきこぼれそうになりましたら、コップ半分程度の差し水を。火を小さく してはいけません。

    ゆで時間は、麺の製法(水分比)と太さによります。自分の目と指で加減 を見て下さい。右手に持った箸で麺を一部すくい上げ、水で濡らした左手 の指先で表面をこすります。

    ゆで上がる直前だと「火が十分に通って、半透明になった外側の部分」と 「一見”芯”が残っているように見える内側の部分」の見分けが出来ます。

    さぬきうどんの場合、 内側部分が60%程度に見える状態がベストです。

    指で麺を摘み潰してください。実際の芯は、かろうじて無くなっている筈 ですから。もし残っていたら、もう少しだけゆでます。

    冷風乾燥麺で15分〜25分、乾麺で30分前後が目安です。

  3. 洗います。 取っ手付きザルならば、鍋の中に突っ込んで麺をすくいます。 取っ手無しザルならば、鍋の湯ごと麺を流し込んで取り出します。 手早さが勝負!

    ボウルに溜めた水の中にザルごと放り込み、水道水をざばざば流しながら 麺の表面の「ぬめり」を取ります。

    最初は熱いです。ですから、余熱が取れたら一度水を交換しましょう。 麺の熱を完全に取り去ります。

    で、ザルを引き上げ、麺表面の余分な水分を切っておきます。

  4. ポイント。
    • 大量の湯/大火力でゆでます。
    • 芯が残っているように思えるタイミングが、ゆで上がりです。
    • 合間に冷却水とだし汁、具は用意しておきます。ゆで終わりから 食卓まで、2分を目指してください。

この方法は、インスタントラーメン・素麺・ソバなど、他の麺類にも 通じます。多くの場合「完全に芯が無くなったら、ゆですぎ」です。


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