イーモバイルのデータ通信端末 D11LC は、HSDPA 端末の中では他通信事業者も含めてもっともコンパクトなサイズを誇ります。ファミレス、ファーストフードの店頭では一人一人のパーソナルスペースがある程度確保されているので良いのですが、電車ではちょっと邪魔な存在です。ちょっと一工夫で解決しましょう。

ノート PC の幅 + 67mm の出っ張り

Eee PC 901-X に限らず、ノート PC の左右サイドに USB コネクタがあった場合、横に 67mm 張り出すことになります。カタログスペック上は、D11LC の大きさは奥行き 80.2mm なのですが、USB-A コネクタ (オス) が PC に埋まるので、やや減ります。

この 67mm が電車に乗ったとき、サイドに隣の人が座ると、相手から見ると邪魔になります。(ヒアリングしてみるとそのような感想が聞かれました。) 逆に、持ち物にまで車幅感覚が行き渡っていない人が隣に腰かけるとき、お手持ちのカバンを振り回され、合体部分に物理攻撃を受けるリスクもありますね。

そんな時にこれ。

サンワサプライの AD-3DUSB8 というコネクタです。「曲がるコネクタ」とサブタイトルがついており、USB-A コネクタのオスメスを二重関節でつないであります。ガンダムエクシアの腕関節みたい…とかそういう呪文を唱えるのはやめておきましょう。

これをパズルゲームのように曲げて L字型にして、その先に L11LC を取り付けるこうなります。

これで左サイドへの張り出しは 26mm と、67mm に比べるとおとなしくなります。短い USB ケーブルを使用する方法もありますが、Eee PC を膝の上に乗せるとユニットがずり落ちて邪魔なうえ、D11LC と Eee PC 901-X がお互いに衝突して傷つけ合うのは、性格的にイヤですし、ヤフオクでの値段も下がります。 🙂

特にコネクタ経由だと結線が違うということもないので、接続は AD-3DUSB8 なしの直結時とまったく同じようにできました。

バリ3フォームでライバルに差をつけろ

また D11LC では、折りたたみアンテナのようなものが無く内蔵ですが、アンテナは少しでもノイズ発生源の PC から距離を取り、アンテナの地上高が高い方が有利です。そこで、曲がるコネクタを垂直に立ち上げ「バリ3フォーム」も可能です。

立てればイーモバイルの垂直偏波にも相性抜群…かどうかまでは検証していませんが、屋内の圏外ぎりぎりの場所で、直結でまったく通信できないところを、AD-3DUSB8 経由で垂直に立てるとかろうじて待ち受け状態になり、通信可能でした。

ただ、Eee PC 901-X のコネクタ自身の強度に未知の部分があるため、接続した状態でロボット変形魂を暴走させ、ぐりぐりとコネクタを回すのは止めた方が良いかもしれません。

同様の製品がグリーンハウスからも GH-USBKU という型番で出ています。