台湾ツアー、中正紀念堂から足つぼマッサージのお店や昼食などを経て、バスは故宮博物院にやってきました。宝物の巨大な博物館です。

故宮博物院

故宮博物院は1カ所ではない

故宮博物院というと、実は中国に 2カ所、ここ台湾に 1カ所あります。中国 (中華人民共和国) にあるもののうち片方は、「故宮」= 紫禁城の建物を利用して作られています。では台湾に、中国にあるはずの紫禁城を模した建物があって、そこに清王朝の宝物が大量に展示されているのはなぜでしょう。

そこで出てくるのが、中正祈念堂で銅像を観てきたばかりの蒋介石です。最初は第二次世界大戦の際、日本軍と戦火を避けるために南京へ、さらに中国共産党軍との戦いで退却する際に台湾へ移動されたようです。

とにかく広い台北の故宮博物院

故宮博物院: 中山博物院故宮博物院: 白い階段故宮博物院: 1F 屋外

この故宮博物院、外からの見た目は中国の城にしか見えませんが、中身は小部屋の展示室がいくつも集まってできています。

メインの展示場であるこの正館だけで B1F~4F まであります。ワンフロアは、日本の博物館にありがちな長方形ではなく、上から見るとコの字型というか、昔のインベーダーゲームの形に部屋が詰まっています。フロアマップを見てください。

観光バスで来た場合、地下 1F に乗り入れ口があります。そちらから入ると、館内は近代的な作りになっており、外見とのギャップにやや驚かされます。写真に「国立科学博物館」…などとタイトルをつけても信じてしまう人がいるかもしれません 🙂

故宮博物院: B1F故宮博物院: 1F

注目は 308 号室の翠玉白菜

エスカレーターを上がり、入口を入ってしまうと撮影禁止なので、そこから先の写真はありませんが、展示品の中で最低限これだけは観ておいてください、と言われたのが、308 号室で展示されている翠玉白菜 (玉燦珠光) です。翡翠の見事な彫刻で、白菜に、繁殖力が強く多産を象徴するイナゴとキリギリスが止まっています。中国からきたとおぼしきツアー客が大勢やってきて、長時間観ていました。