4月18日に公開される予定のアクション映画「マックス・ペイン」の試写会に行ってみました。3DMark ベンチマークの基になった Final Reality で有名な Remedy が作ったガンシューティングゲーム “MAX PAYNE” をさらにベースにした映画、といえば、ゲーマーの端くれとしては一回押さえておきましょうと。

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…そういえばブログで映画批評なんてロクに書いたことないんですが、通ってしまったな。どうするんだこのブロガー。両手の届く範囲で書いてみましょう。

ダイ・ハードとはまた違う白と黒の世界

ある事件で妻と子供を失ったニューヨーク市警の男が、身の回りで起こる殺人事件の濡れ衣を着せられながらも復讐に燃え、真の仇を捜していくうちにとんでもない目に遭う、という、ひょっとしてあなたはマクレーン刑事ですかいやちょっと設定違いますね、的な感じのお話。

主演はマーク・ウォールバーグ。パーフェクトストームに出てたらしいですが、印象に残っていません。回想シーンで子供に笑うと良き一児のパパですが、黙ってると「ユニバーサル・ソルジャー」のジャン・クロード・ヴァン・ダムの 10年後みたいな奴です。

ダイ・ハードが “Make my day!” (やれるもんならやってみろ) 的な、ちょっと歌舞いてござるラテンノリのブルース・ウィルス主演なのに対して、こちらはしんしんと太郎の屋根に雪降り積む、白と黒のストイックでモノクロームな世界のなか、人情ドラマもへったくれもなく黙々と銃器でドンパチし、さあ吐けと脅し、元お父さん、ボロボロになりながらも謎のラスボスに迫っていきます。

ガンシューティングに求めるのは人情でも決めセリフでもない

この作品、FPS ((ファーストパーソンシューティング: 一人称視点ゲーム))、もっと平たく言えば鉄砲でシューティングで敵を倒していくタイプの “MAX PAYNE” というゲームを基にしています。2001年に US で初めて発売された、Windows 用 18禁ゲームです (映画は、流石にマイルドめな表現になっており PG-12。ヘッドショットはありませんよ)

「マトリックス」でバレットタイム (Bullet Time) という、跳び退りながら銃で弾を撃つとスローモーションで飛んでいき、相手は西城秀樹がブーメランストリート歌いながら華麗かつ流麗な動きで避けるシーンを 360度パノラマ映像でお楽しみください、的なテクノロジーがありますが、あれをゲーム内で表現した最初の作品と言われています。

映画「マックス・ペイン」では、それをスローモーションカメラシステムという、高速度撮影カメラによって実現しています。また、銃を構えてきょろきょろする主人公を軸にして景色が左右に回転したりと、FPS らしさを表現しようとしています。

正直ストーリーや叙情的表現は二の次。敵を見たら必要な弾数撃って瞬殺です。「うわああ」と叫びながらエネルギー切れになるまで撃ち続ける…なんて、軟弱主人公みたいな真似はしません。エンディングまでずっと見ると、銃器への愛があふれていることがよく分かります。スローモーションで排出される薬莢。飛び散るガラスの破片。雪、雪、水、雪、羽根、鳥の飛び立つ音。

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羽…? そうそう、北欧神話をモチーフにしており、V….(自主規制) が出てきたり、映画に出てくる戦場もラグナロクだったりします。どうでもいいですが、看板の綴りの最後がたしか “Ragnarök” ならぬ “Rock” でした。

割と古いタイプの FPS が好きな人で、一発必中にカタルシスを感じる人は、飲み物でいうと麦芽飲料ミロみたいなダイ・ハードに比べて、ワンショットのエスプレッソみたいな、この映画の方がしっくりくるかもしれません。

試写会は六本木の 20世紀フォックス映画試写室で行われましたが、狭い試写室内でも銃声は腹にくる重低音でしたので、おそらくショボいスピーカーで自宅で視聴するより、音響整備の整った映画館で、ドシッと撃たれてくるのが良いかと思います。

昔、21インチディスプレイで、あまりの演出の怖さにハマってしまい、頬がげっそりするまで DOOM をプレイし FPS の道にハマったゲーマーとしては、モノクロの世界もまた良しと思う作品でした。

観たい人は、『マックス・ペイン』公式ホームページへ。