Core i7 と Core 2 Duo PC をテストするため 3DMark Vantage を Windows Vista 環境で走らせてみるものの、解像度 (required resolution) に関するエラー頻発で満足に動かず。本当にこれ $6.95 なんですか、私夢見てるんですかという話。

3DMark Vantage: Minimum resolution is not supported

3D ゲームやベンチマークを安定して動かすための不文律

3D ゲームを動かす場合に、安定して動かすコツ、暗黙の了解というか、お作法のようなものがあります。

  • グラフィックボードのドライバは、nVidia や AMD (ATI) のドライバをインストールする。(ASUS などグラボメーカーが添付したものではなく)
  • 最新の DirectX をインストールするゲームやグラフィックス描画、サウンド再生、キーボード/マウス/ジョイパッドなどからの入力をハンドリングするライブラリです。
  • 最新の VCRedist.exe をインストールするvcredit というのは、Microsoft が提供している「Visual C++ アプリケーション用の最新ランタイム コンポーネント」のことです。製品によっては、前もってインストールする必要があり、大抵はゲームに同梱されています。The Last Remnant Benchmark には入っていました。

このほか、PCMark05 に限っては、Windows Media Encoder 9 のインストールが必要です。

3DMark / PCMark ってこんなに動かない場合が多いのか!

とまあ、ベンチマークを取るにあたってこの辺は押さえているつもりなのですが、すべての環境で動作したのはスクエニの FFXI と Last Remnant で、PCMark / 3DMark は、「ベンチマークテスト」というより「デバッグのためにテスト」の間違いですよねこれ、と言いたくなる、クオリティの低さでした。

PCMark Vantage

Core 2 Duo + Vista 32bit 環境でのみ、実行中に abort しました。

PCMark05

3D デモは走るけれど、肝心のベンチマークスコア表示が n/a になってしまい、何ポイントなのか分からない

3DMark Vantage

2台の PC, ほぼすべての OS 環境で

  • アプリケーション起動時に required resolution 1280×1024 is not supported
  • テスト実行直前に minimum required resolution is not supported エラーで即終了

の繰り返しで話になりません

環境 テスト結果
Core 2 Duo E6700 + Vista 32bit + 8800GTS resolution エラー
Core i7 940 + Win7 64bit + GTX 285 テストは完了したが、スコアが n/a
Core i7 940 + Vista 64bit + GTX 285 resolution エラー

ディスプレイ BenQ FP241W の問題も疑ってみる

私と同じディスプレイ、BenQ FP241W を使用してまったく同じエラーが出たゾンビーズな人たちの群れを発見しました。その中で、

I have also run moninfo from entechTaiwan (suggested to me by nvidia) and my monitor does in fact support 1280×1024.

といっている人がいたので、Monitor Asset Manager 2.3 (Moninfo) を探して実行してみました。

Monitor

Model name…………… BenQ 241W

Manufacturer…………. BenQ

Plug and Play ID……… BNQ76DB

…..

…..

Native/preferred timing.. 1920x1200p at 60Hz (16:10)

Modeline…………… “1920×1200” 154.000 1920 1968 2000 2080 1200 1203 1209 1235 +hsync +vsync

…..

…..

Standard timings supported

720 x 400p at 70Hz – IBM VGA

640 x 480p at 60Hz – IBM VGA

640 x 480p at 67Hz – Apple Mac II

640 x 480p at 72Hz – VESA

640 x 480p at 75Hz – VESA

800 x 600p at 60Hz – VESA

800 x 600p at 72Hz – VESA

800 x 600p at 75Hz – VESA

832 x 624p at 75Hz – Apple Mac II

1024 x 768p at 60Hz – VESA

1024 x 768p at 70Hz – VESA

1024 x 768p at 75Hz – VESA

1280 x 1024p at 75Hz – VESA

1152 x 870p at 75Hz – Apple Mac II

1152 x 864p at 75Hz – VESA STD

1280 x 1024p at 76Hz – VESA STD

1280 x 1024p at 60Hz – VESA STD

1280 x 1024p at 72Hz – VESA STD

1600 x 1200p at 60Hz – VESA STD

1680 x 1050p at 60Hz – VESA STD

うむ、1280 x 1024 サポートしていますね。BenQ は無罪。

興味深いのが Windows 7 でだけ実行に成功したことで 🙂 一度はちゃんと Core i7 240 + GTX285 の実力をメガデモ ((3D デモ。日本でしかこういう表現しないはず)) で拝むことができました。最初の水面が波打っているシーンではややコマ落ちしていましたが、宇宙船やエアレースはなめらかでした。

ただし、Web サイト上にアップロードされた結果は n/a でスコア不明でした。(…)

そして驚愕の購入画面

この 3DMark Vantage は、2回目以降の測定は Basic Edition を購入する必要があります。お値段 $6.95 です。

3DMark Vantage: 価格

さすがに、resolution エラーで落ちたときはノーカウントで、Web に結果をアップする時点で 1回とカウントされるようですが…このクオリティでそれはないんじゃないかと。

次回は動かない Vantage はほっといて、FFXI, Last Remnant ベンチなど結果が拾えた部分についてまとめていきたいと思います。