ギネス記録 2.29m を誇る驚異のゴム仕掛けジャンプスティック Flybar の続きです。おもちゃショーの SAIL ブース内にとどまらず、屋外でもっと危険なワザに挑戦してくれました。他の X-Sports との共通点や、安全性の確保についても。

屋外デモならでは…バック転の後にさらに荒技

まず屋内と同様、Flybar ごとバック転。

意識しているのかは分かりませんが、つねにボディの回転よりも視線が先行しています。テキトーにブン回しているのではなく、「次」を読みながらやっているのが分かりますね。

Flybar: 屋外デモ: バックフリップ 90度 Flybar: 屋外デモ: バックフリップ: 上下逆さま

Flybar: 屋外デモ: バックフリップ: 180度

と…ここまでは同じですが、着地して終了かと思いきや、のけぞるように伸身。体勢を崩したか! と思いきや、

Flybar: 屋外デモ: バックフリップ: 宙返り準備

Flybar を捨てて1回転宙返り! しかも横回転ひねりのおまけつき!

Flybar: 屋外デモ: 宙返り: 上下逆さま

絶対 Flybar じゃなくてもキミはヒーローになれる気がするよ。 🙂

2回転後方宙返りを動画でどうぞ

さらに、EOS Kiss X3 の HD 動画撮影モードで、もっと難易度の高い 2回転後方宙返りを撮影してみました。

力んで飛んでいるようには思えない。体柔らかいですね。動画の冒頭でも分かりますが、きちんと彼は後方の安全を確認してからバック転に突入しているのが分かります。

他の X-Sports と共通点が多い Flybar

昨日も書きましたが、アグレッシブインラインスケートを少しかじっていた人間からすると、現代のアグレッシブ・ジャンピングホップとでも言うべきこの Flybar / ポゴスティック、非常に興味をそそられる一品です。

足をグラブしたり宙返りをしたりという展開は、BMX も含めた X-Sports と共通点が多そうですね。

インラインスケートでも、筋力ではなく酔拳の使い手みたいな体の柔らかさがモノを言いますが、たぶん Flybar でも適性としては同じだと思われます。

脚がカカシのように 1本しかなく、Flybar と身体が分離したら、あとは身体だけバック転とかして地面に着地するしかないため、トリック (ワザ) のバリエーションは限られるかもしれません。スケートボードなら、スケボー回転させた後、その上に着地したり、インラインなら足 2本の組合せで色々なグラインドトリックがあるので。

接地面が樹脂なのもアグレッシブインラインスケートとの共通な弱点で、乾燥路面なら良いのですが、少しでも小雨が降ろうものならスリップ死確定でしょう。

一見さんお断りの X-Sports おもちゃがあってもいいと思う

さすがにブース内でのデモは、次回から縄を張って観客を遠ざけてほしい、ぐらいは誰か言いそうな気がしますが、こういった観るほう遊ぶ方も自己責任ですよ、的な X-Sports 系おもちゃは、もっと開発されても良いのではないかと思います。Nire としては大いに応援したいカテゴリーの遊びだったりします。

インラインスケート (ローラーブレード) にせよ、スケートボードにせよ、邪道のローラーシューズにせよ、よくある問題は、ロクに挙動をコントロールできないうちから人の近くで遊んでしまい、クラッシュして他人に迷惑、マスコミでネガティブに報道され、面白さがよく分からない大多数に過剰反応され、盛り上がりに水を差されて終了。という負のスパイラルパターンにすぐ陥ってしまうことです。こういうので楽しく盛り上がれない国民性でもあるのですが。

プレイヤー側の心構えとしては、リスクが高くてナンボのものだけに、怪我しても自己責任、ヘルメット着用なのは当たり前ですが、まず下手ならウマくなるまで特訓してから出直してこい、というのが提言でしょうかね。