B-CAS がなぜ 6枚も必要なのか聞いてみた (CELL REGZA ブース) – CEATEC JAPAN 2009


合計 14チャンネル分のチューナーを搭載し全てにおいて圧倒的なスペックを誇る東芝の CELL REGZA (レグザ) ですが、チューナー部の分解展示を見ていて色々と気になる点があったので質問してみました。

HDD が 2種類に分かれているのはなぜ

Nire: 「同時にタイムシフトマシンで録画できるのは何チャンネル / 何時間まで?」
東芝: 「8ch で、1チャンネルあたり 26時間まで記録できます。チャンネル数を減らすことで時間はもっと延ばせます。」

N: 「HDD が 1TB x 2 と 500GB x 2 の用途は?」
東: 「1TB x 2 が常時すべてのチャンネルを録画するタイムシフトマシン機能用。500GB x 2 が、ユーザーが明示的に録画したものです。」

CELL REGZA: フロントパネル, HDD, ファン, B-CAS

N: 「2TB と 1TB に分かれているのは、なぜ? 一つのストレージでも良いのでは?
東: 「常時録画するタイムシフトマシン機能と、ユーザーの録画とを一つの HDD に混ぜてしまうと、HDD のフラグメンテーション (断片化) が起こりやすくなってしまうからです。」

B-CAS カードがそんなに必要な理由

N: 「B-CAS カードはなぜ 6枚も必要なんですか?」
東: 「1枚の B-CAS カードで最大 2ストリームまでしかサポートできないからです。」

N: 「それは技術的な制約? それとも制度的な問題?」

東: 「制度的なものです。技術的には B-CAS x 1枚でカバーできるので、弊社としてはそうしたいと主張しているんですが…。」

冷却ファンはケースファンのみだったりする

N: 「 ファンは左前サイドにつけてある、HDD 冷却用のもの以外にありますか?」
東: 「左と後ろにあります。左サイドのファンは HDD を冷却しつつ吸気するためのもので、後ろが排気用です。」
N: 「ミドルタワー PC で、前後にファンがついているタイプのケースを、横に寝かせたような感じですね (笑)」
東: 「そうですね (笑)。CELL プロセッサにはヒートシンクがついていて、エアフローの通り道で風が当たって冷却するようになっています。展示してある基盤はヒートシンクとチップが表を向いていますが、実際には、これを裏返しにした状態でケースに収めます。」

CELL REGZA: CELL プラットフォーム (基盤) CELL REGZA: CELL のヒートシンク

誰が買うのかと、著作権的な問題

N: 「ところで、これは参考出品…ですか?」
東: 「いえ、年内に発売予定です。」

N: 「価格は 100万円でしたっけ?」
東: 「そうです。」

N: 「価格的に、個人が買うというより、ホテルとか公共施設にでも置くためのもののように思えますが…。でも不特定多数の人に録画機能はサービスできませんよね。」
東: 「タイムシフトマシン機能が問題になる可能性がありますね。著作権上、個人で視聴される目的でこれを使用される分には良いのですが、不特定多数の人が見る環境だと、法的解釈によっては微妙になってきます。

個人で利用される場合でも、画質の面でも超解像技術など、魅力的な製品となっているかと思います。」

東芝の気合と B-CAS へのうっぷんを 1機種に凝縮

個人で 100万円ポンとテレビに出すとなると、東芝はついに高所得者層に的を絞ったビジネスに全社的に移行していくのか? とおかしな結論になってしまいそうですが、 🙂

もちろん CELL REGZA はそういうつもりで出したのではなくて、東芝の CELL、超解像技術、持てる技術のショーケース、将来的には廉価版のテレビにもこういった機能が搭載されますよという「動くロードマップ」としての展示なんでしょう。

もともとみんな「科学の粋を結集した超○○」といった大艦巨砲主義には激しく男の子回路を刺激されるはずですし、これで最寄りの電気屋さんで地デジテレビ買うときも、REGZA ブランドの認知もグッと上がりそうです。カスタマーの嗜好を分析して…とやるのも大切ですが、たまにはこういう「あたしの歌を聴け!」的な一品が強くユーザーを揺り動かすこともあるでしょう。

そして B-CAS の制度的エンフォースメントの不毛さを、これほどカタチとして明確に出した製品もないと思います。

ところで、PT2 は 1枚の PCI カードで 4ストリーム同時受信。PT2 x 4枚を PCI スロットに差せば「なんちゃって PT2 REGZA」ですね。(ゴクリ…) バス幅とか、CPU パワーとかどうするんだと。 🙂

PT1 REV.B


2 Comments

  1. いつもながら、するどい突っ込みですね。こんな商品が出てるとは、目の付けどころも。ありがとうございます。さっそく「はてぶ」しました。

  2. ありがとうございます。
    天気晴れもちょくちょく寄らせてもらっていますよ。

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