VMware ESXi 4 をインストールした Core 2 Duo PC は、仮想化サーバとしてのパフォーマンスはそこそこ満足できるものですが、サーバとして 24時間使うにはグラフィックスボード (以下面倒なのでグラボ) がオーバースペックなので Leadtek の WinFast PX8400GS TDH に交換してみました。そもそも、なんでグラボを交換するのかといったお話。

グラボ交換も節電のひとつ

Nire.Com のお下がりシステムでは、元々は Windows 7 / Vista / XP 上で動くいわゆる PC ゲーム仕様の PC としてスタートし、最終的にはサーバとして即身仏のようにその一生を終えます。

Intel の CPU ラインナップがLGA1366, LGA1156 に移行し、LGA776 採用の Core 2 Duo シリーズは終息することになったいま、このマシンも 「電気を食わず、仮想マシンはたくさん動くサーバ」として最後のお化粧直しをする必要があります。

ゲーミングマシンだった PC の消費電力を下げるのに一番良いのは、安物のグラボに交換することです。

高性能なグラボは得てして 2スロット必要だったり、PCI-Express からの電源では不足で 4pin の電源供給が別途必要だったり、ファンが信じられない巨大さだったり、そのために 2スロット必要だったり…とものものしいですが、特に ESXi は仮想マシンに何入れようが、本体に表示されるのは CUI なので、BIOS が普通に表示できるレベルなら本当になんでも良いようです。

Leadtek WinFast PX8400GS TDH にした理由

店頭で目についたものを適当に、ということで Leadtek の WinFast PX8400GS TDH を買いました。

Winfast PX8400 GS TDH

ポイントは以下の通り。

  • 最大消費電力が小さい
  • ファンレス
  • アナログ VGA と DVI-I と両方出力できる
  • 2スロット占有しない

最大消費電力が小さい

nVidia の 8400GS は、なんと最大消費電力が 71W しかありません。8800GTS は 135W ですから、約半分といったところでしょうか。ちなみに最新の Core i7 PC に刺さっている GTX 285 は 183W、持ってないけどハイエンドの GTX 295 にいたっては 289W とメチャクチャな違いです。

ファンレス

ファンレスなのも、サーバの静音化には重要でしょう。いきなり ESXi サーバでゲームやるわけではないので、グラフィックスに負荷がかかるはずもなく、ファンの数は少ないに限ります。

落とし穴なのが、同じ 8400GS 搭載グラフィックスカードでも、ファンありモデルが存在することです。

玄人志向 グラフィックボード nVIDIA GeForce8400GS 256MB LowProfile PCI-Ex16 GF8400GS-LE256HD

2スロット占有しない

ファンレスはファンレスで、できるだけ放熱効率を稼ぐために、PCI 2スロット分占有するものがあります。スロットが余っていれば別に差し支えありませんが、できれば避けたいところです。

アナログ VGA と DVI-I と両方出力できる

未だに BenQ FP241W (DVI-I 入力端子を使用) と、アナログ RGB 対応の VGA 端子しかない液晶ディスプレイを併用しているからです。

一度は DVI-I 切替器 CS1784 にも手を出したのですが、あまりの完成度の低さに、PShare 8 に戻しました。これがアナログ VGA のみ対応なので、いつかやってくる切替器買い換え第2弾も考えると、アナログ RGB / DVI-I 両対応のものが良いわけです。

Winfast PX8400 GS TDH: VGA, DVI

次回は、実際に VMware ESXi 4 で動作するのかと、電気代がいくら節約できるのかを検証してみます。

Leadtek Winfast PX8400GS TDH 256MB HS 33A00388

つづく。