音が不調だから帰るって本当? – メインホール Ustream の舞台裏 – WordCamp #wcYokohama


WordCamp Ustream 舞台裏編。比較的安定して準備を終えたサブホールに対して、メインホールはあわや中継キャンセルの危機に。伝え聞いたそらのさんの反応と、ネット中継の元祖として憂えていること。

2台のカメラ音声、あちら立てればこちらが立たず

1週間前からの事前バトルコミュニケーションのおかげで、当日は悠々と準備を終えた感のあるサブホールに、汗かいて尋常ではない様子で、メインホールのスタッフが上がり込んできました。

「Nire さん!」

どうも、メインホールそらのさん (ksorano) の中継準備がうまくいっていない模様。

ビデオカメラ録画と Ustream 送信を 1人で行うサブホールと違って、メインホールは 2台のカメラで 2人がかりで行います。

従って、会場からの音声ライン出力を 2分配する必要があります。ところが、録画用カメラと、そらのさんカメラとで要求する音声レベルが違いすぎるため、例えばそらのカメラ用に合わせると、録画用カメラが入力過大となり音がガビガビにひずむ、というのです。

音声ライン出力は急に工事したようですから 1系統しかない。それを 2台の AV 機器に分配するときは、音声分配器を使用します。音声レベルの
が合わないなら、独立して音声レベルが調節できるミキサーを使います。

マスプロ D端子・オーディオ3分配器(アナログ音声付) DASP3

2台を直結しても動きはしますが、上記のような音声レベルの不整合が起きます。

崩壊寸前のメイン Ust, 1分前の攻防

最初の Nao さんのセッションが始まるまで、もう 10分もありません。

ここで、そらのさん側から次のような申し出が。音声環境が整わない以上、クオリティの高い仕事ができないため、中継せずに撤収してもいいでしょうか、と。

それで、スタッフが慌ててそらのさんをなだめつつ、もう 1人のスタッフが走ってサブホールに助けを求めにきたと。

そこで先ほどのミキサーやら、Nire が持参したケーブルやら貸すと、スタッフ、走って去っていきました。これが功を奏してそれでも解決できず、大学側から借りた別の機材を使用してようやく、2台のカメラで音声レベルを合わせることができ、開始 1分前に Ustream + 録画の準備が整ったとのこと。

音声ボリュームが最後まで合わなかったら、メインホールの Ustream 中継自体が無くなっていたかもしれないらしく。危ないところでした。

(2010/6/9 さらに別の機材を調達して解決とのことで、上記セクションタイトルと内容を修正)

トラブルに巻き込まれそうなら「帰る」のがプロか?

あくまでこの話、ミキサーを借りにきたスタッフから事後に聞きました。上記の内容がすべて事実と仮定して、以下を書きます。

最初話を聞いたとき、私は

「それは、そらのさんの甘えもあるのでは?」

と言いました。

サブホールはこれだけ 1週間、喧々ガクガク、知らない人から見ると貴方たち仲悪いんですか中継大丈夫なんですか Nire さんに任せておいて大丈夫なんですか、トーシローなんじゃないんですか実はみたいな勢いに見えますが、必要なコミュニケーションを行って、本番にきっちり間に合わせているわけです。

それを考えると、メインホールの準備はサブホールより甘い、と言わざるを得ません。

原因の一つは会場の大学側と、WordCamp メインホールスタッフ側の調整不足でしょう。

まった。本当? それだけ?

そらのさんへ、どのようなスタンスで Ust 中継が依頼されたのか、私は知りません。デフォルトで解釈するなら、ソラノートの広報の仕事として Ustream ダダ漏れをやっているはず。つまりプロなわけです。ならば、あらゆる場合を想定してケーブル類や音声レベルのコントロールできるデバイスの一つぐらい持ってきてしかるべきでしょう。足りないなら、手を尽くして現地調達しようとするべき。

そりゃ音が悪ければ、クオリティの高い Ustream が当たり前だと思っている同氏のフォロワーはがっかりするかもしれません。

だからって、一回コミットした Ust 中継を、音が良くないから帰るって許されるのかと。

14年経って、不可欠な部分がゆるくなったネット中継

1996 年に自分の結婚式を CU-SeeMe で中継した際も、プロアマ異業種混成チームでした。

式場、プロの撮影業者、ボランティアのネットワーク担当、第2会場を NTT 支店長まで、すべて自ら説明にいき、調整しました。現場で関係者に集まってもらって、機材リハーサルまで行っています。そこまでやっても、本番ではときに、中継を失敗しないように一時切迫したやり取りがあったと聞きますが、すべてのスタッフが最終的にきっちり仕事をこなしてくれたからこそ、中継は成功しているわけです。

うって変わって 2010年。ずいぶんネット中継も、ノリだけでなく仕事ぶりもゆるーくなったものです。

舞台裏シリーズ冒頭で、「元祖をなめてもらっちゃシバきますよ」と書き、何をそんなにエキサイトしているのかと、うちのアートチームに後で聞かれましたが、そういう憤懣やるかたない事件が起きていたからでした。


3 Comments

  1. WordCamp Yokohama ではお世話になりました。

    少し補足しますと、そらのさんの ustream 音チューニングはネット経由で別担当者がやっていて、聞いたわけではないのですが帰る帰らないはそらのさんの判断ではない可能性が高いと思いますよ。

    またそらのさんは自身のミキサーを持参しており、リモート対応としてはシンプルですが必要十分な装備だったと思います。どちらかと言えば、前日にはじめて導入されたミキサーが、こちらの想定とは異なっていたことにトラブルは起因しているように感じています。。。

    • ミキサーの件、ご指摘ありがとうございました。

      いずれにせよ、中継をする前に帰る、という選択には強い疑問を感じたため、今回のエントリーを書きました。

  2. 当初、会場側のライン音声の供給手段に不備があったこと、プライオリティに関するコミュニケーションが十分でなかったことなどの問題があり、一時は確かに中継中止の判断もやむを得ない状況となりました。しかしその後、そらのさん含む各人の協力により問題は解決し、予定どおり素晴らしいダダ漏れが行われたことは皆さんご存知のとおりです。

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