メールの検索時間短縮と、Spam + ウィルスメールの対策コスト削減のために、有償版 Google Apps for Business を試してみることにしました。無償版もある Google Apps、わざわざ月額 500円支払うメリットはあるのでしょうか。

Google Apps は、企業ユース向けのメール、カレンダー、ドキュメントなどのサービスをひとまとめにパッケージングしたもので、有償版と無償版の 2種類があります。有償版では 1アカウントにつき月額 500円 ((年額 6,000円を一度に支払った場合。1ヶ月払だと 600円になる。)) 。1 金額的にはずいぶん安そうに思えますが、5アカウントで年額 3万円。対して、無償版 Google Apps という選択肢もあるわけで、有料版ならではのメリットが無ければ、べつに月額支払わなくてもいいわけです。

有償版 Google Apps for Business を無償版と比較すると、いくつか違いがありますが、Nire 的には次の点を重視しました。

  • メールボックスの容量が 8GB → 25GB に増える
  • SLA 99.9%
  • 過去のメールが引っ越せる
  • Postini サービスが付属している
  • 24時間サポート

SLA ってどういう意味?

SLA とは Service Level Agreement の略で、通信サービスの品質保証制度です。保証する内容は事業者によりさまざまですが、たいていはサービスの稼働率を指します。SLA 99.9% というと「メンテで深夜に数時間停止」もなく、トラブルによる停止もほとんどないと思ってよいでしょう。ただし、Postini サービス自体は SLA 99.9% ではないことに注意です。他にも、Microsoft の主張によると、返金制度がなくサービス期間を延長するだけ、など、実際のトラブル時に過大な期待を持たないほうがよさそうですが、少なくとも「サービス停止しにくい体制を敷いている」ことは言えそうです。

過去の大量メールが引っ越せる

ツールでメールが引っ越せるかどうかも、大きなポイントです。既存のメールをすべて gmail に突っ込んで、すばやくキーワード検索したい」がために Google Apps を試用するのですから、引っ越せないんじゃ意味ありません。

  • IMAP サーバからの引越し … Google Apps Migration for Microsoft Exchange を使用する。いかにも Exchange からしか引っ越せなさそうですが、実際には他の IMAP サーバからも引っ越すことができます。
  • Outlook からの引越し … Google Apps Migration for Microsoft Outlook
  • Outlook Express / Windows メール系からの引越し … Google Apps 自身に POP / IMAP サーバとしてアクセスしてメールを移行する

Postini が付属している

Postini というのは、Google が 2007年7月に買収した企業のサービスです。本来のその企業のメールサーバの「前に」メールゲートウェイとして設置することで、Spam フィルタやウィルス駆除を行ってくれます。Postini 自体は、Google Apps for Business に付属するバージョン (Postini GMS Integrated) と、スタンドアロン版の Postini Mail Discovery (Postini GMD) などがあり、Postini Mail Discovery のみ、SOX 法対応で過去に社員が送受信したメールのアーカイブが行えます。

「じゃあ、Postini のない Gmail サービスって、ウィルス駆除も Spam 対策もないのか?」

という素朴な疑問がありますが、Postini ありとなしで両方試してみることにしました。

24時間サポート

万が一、サービスに支障が出たときのメールや電話によるサポートです。これも Google Apps 無償版には付属しません。とはいえ、サポート自体のクオリティは、カタログだけ見ていても分かりません。

Google Apps for Business には 30日間の無料試用期間があります。とりあえず、Postini があることのご利益と、24時間サポートの品質を見るべく、使ってみることにしました。

いやーやっとカタログスペック的前フリが終わった。やっと本題に入れます :mrgreen:

つづく。