外出自粛なので、卒業したドローンスクールネタをまとめてみたいと思います。

200g 以上のドローン操縦と安全管理の資格として、JUIDA 認定の学校を卒業したのは書いたとおりですが、どうしてデジタルハリウッドの講座を選んだのか紹介してみます。

関東一円で空撮したい

目標をもう一度言うと、20万円以上する 200g 以上のドローンを都内の人口集中地域 (DID) で飛ばして空撮ができるように、国土交通省の飛行許可を得ることです。ドローンにはいくつかのグレードがあり

  • 200g 未満のミニドローン … 飛行時間が短かったり、安定して飛べなかったり、動画が撮れても画質が劣る
  • 200g 以上のドローン (無人飛行機 / 回転翼機) … 飛行時間が 30分程度あり、4K 30fps 以上の動画を撮ることができる

フォトグラファー向けなたとえだと、フルサイズ一眼カメラと、APS-C カメラの違いでしょう。追求しようとすると明確な違いがあると。

JUIDA / DPA の違い

まず国土交通省の Web に書いてある講習団体だけでも 43団体あり、条件を満たしていればどの団体でも良いわけですが、そのうち最大規模なのが JUIDA と DPA という 2つの団体です。

団体によって、教えるカリキュラムの重点が少しずつ違ってはいて、JUIDA は実技と座学のバランス型、DPA は実技重視と言われています。私が最初に参考にしたのは以下のページです。

ゲーム脳でウデに覚えがある nirecom としては、技術重視の DPA か? とも思ったのですが、事前に航空法など関連法をいろいろ調べた上で、飛ばす前の条件の厳しさにまず衝撃を受けたと。航空法だけでも人口集中地域 (DID) は NG ですし、人や物件から 30m 以上離れる必要があり、民家はもちろんガードレールが近くにあっても NG です。道路に関しては道路交通法に従う必要があります。そこに墜落した場合のリスクを考えたら当たり前なのですが、結果として東京近郊で、見渡して目に入るものすべてがアウトです。

国土地理院の人口集中地域 = DID (赤いエリア)

そこで飛行許可申請を国交省に提出するのですが、書面も複雑で、代行する行政書士ビジネスも存在するぐらいです。5万円程度で済むのであれば、プロに依頼したほうが良いのではとも思いますが、許可だけ出ても安全確保のために遵守しなければいけない事柄は沢山あります。

静的な法律は Web を調べれば分かるが十分複雑。実践的にどんな条件で、どんな手続でなら許可が下りて、飛ばすことができるか、いろいろ秘伝のタレがあるんだろう」

というので、DPA よりは座学で知識面をしっかり教えてくれそうな JUIDA にしましょうと。JUIDA 認定スクールは 200校以上あり、通いやすさや価格を考えてデジタルハリウッドを選択したわけです。

授業料もドローン 1台分

ちなみに、どの学校にいっても大体 20万円以上の授業料がかかります。正確には、

  • エントリープログラム (操縦者) 受講料 160,000円
  • JUIDAライセンスオプション (安全運航管理者) 受講料 25,630円
  • 教科書 (JUIDA 認定) 8,030円
  • 教材ミニドローン 7,150円

しめて 200,810円! これが他校より高いのかと言うとそうでもなく、勤務先渋谷から通えてもっと規模の小さそうなところもあるのですが、軒並みもっと高い学校が多いのです。DPA でも相場は似たような感じです。

デジハリの説明会に行ってみた

デジタルハリウッドというと、デジタルクリエイター系の学校として Web / ネット系の仕事をしている人なら聞いたことがあると思います。ここはその中の「ロボティクスアカデミー ドローン専攻」という学科です。

Robotics Academy 右へお進みください
Robotics Academy 入口

2019年12月の年末に説明会を聞きに行って、冒頭のような実践面を教えてもらえるのかを質問してみて、実際に先生が許可を得る際にどういう手順で、必要な体制を整えて、許可申請書類を組み立てているのかを教えてもらえます、というのが決め手で即決しました。

あ、あと Mavic Mini を買った話で盛り上がって、ただ教えるだけじゃなくて、この人もドローン好きそうだなと共感したからというのもあります (爆)

1-2ヶ月ペースで開講しているのですが、私が申し込んだのは年末で、実際の受講が 2020年2月でした。

ドローン 3月生の看板と、練習用ドローン HS170

実技は最初に、写真に写っているような 5,000円程度のミニドローンを用いて自宅で予習が必要になります。

「最終的に 20万円するドローンを操作する資格を取るのに、価格 40分の1のドローンで身につくの?」という話は保留にしつつ、授業編につづく。

つづく。

(この記事は、デジタルハリウッド事務局の許可を得て掲載しています)