ニコニコ動画で有名になった「ねこ鍋」あたりから始まって、またじわじわと猫ブームが来ているらしく。何を隠そう猫好きの私のブックマークにもいくつか猫ブログの URL が入っています。

最近かならず日参してしまっているのが「はっちゃん日記」というブログで、はっちゃんという飼い猫モデルの日常を 4コマ写真風にしたもの。よくある、単にかわいいだけの猫写真のサイトと違う魅力がいくつかあるのです。

分かりやすいところでは、飼い主で写真家の八二一さんが、1コマずつタブレットで手書きのコメントを入れており、「ゆるい笑い」を誘うところでしょう。このはっちゃんという猫、いわゆる寝顔がかわいいところを狙った写真も多いのですが、俺様はエラいんだぞという一種のふてぶてしさと、その割に仕草がたまに間抜けなところをあわせ持っており、それが手書きコメントと微妙にマッチしているのですよね。

その八二一さんの写真講座があるというので、何気なく応募してみたら当たってしまって、行ってきました。

場所は護国寺駅降りてすぐの講談社社屋の中で行われました。受付は開放感のある近代的な建築物ですが、講座の行われた講堂は「学校の体育館」そのままです。旧館の建物全体に昭和初期に作られた学校や官公庁の庁舎によくある、大理石と木材による独特の雰囲気が漂っています。来年で創業 100年になる出版社の歴史を感じさせます。

午後の受付開始から人が集まり始め、最終的に講堂に集まったのは 100人以上1 のオーディエンスだったように思います。

講座中の録音、撮影は禁止だったので、その辺の写真はありません。あしからず。

私の商売柄の悪いクセで、プレゼンというと PowerPoint で作ったスライドが出てきて、八二一さんがカメラ片手に撮り方を実演…というものを想像していたのですが、さにあらず。いきなりブログに掲載されているはっちゃんのおっぴろ写真から始まり、聴衆の頭の中をネコ漬けデヘヘ状態にしたところで、実際のブログに採用した写真に行き着くまでに、大量に取った没アングルからの写真を見せつつ、それぞれのアングルの良いところやボツにした理由を説明していく、といったスタイルでした。

要点としては

  • いろいろなアングルから撮る
  • 表現したい内容によってアングルは変わる
  • 部屋の照明はすべてつける
  • 直射日光を被写体に当てないで、カーテンを引くなどして間接光を利用する
  • 連射は使わず、手押しで要所でシャッターを切る
  • 大きな動きを撮るのは動きの予測がつきにくく、外付ストロボなど機材的にハードルが高い
  • 小さな動きの方が撮りやすく十分可愛い
  • 目にキャッチライトを入れるため、上を向かせる

正直なところを言えば、もう少し写真を撮る上でのテクニカルな技法を知りたかったかな、というところでしたが、事前申込制のクローズドな講座なら、もしかしたらはっちゃん本人 (本猫) が来るかもしれないという下心で参加した2 のは確かですし 🙂

やはり「はっちゃん日記」の魅力はテクニックうんぬんじゃないと。おかんこと藤原なつみさんが書いているという関西風味な手書きコメントの独特の雰囲気と、来秀則さんの一風変わった観察眼と、何よりはっちゃんに対する愛情でできあがっているのだと思います。

講座の後行われたサイン会でhatch!!!!!!はっちゃん日記 6を購入し、得意の「キュピーン」顔を描いていただきました。


写真展で、ブログ上の解像度を落としたものではない、ハイデフはっちゃんを大量に拝見しましたが、やはり個人的には、目がキラキラしてスタンダードに可愛い写真よりは、「へんがお」の方がはっちゃんの魅力が出ている気がしますね。 🙂


  1. 12列 x 9ライン以上はいたので []
  2. 実際、家でお留守番だったらしく、八二一さんの片方の来秀則さんは、講座が終わるとエサの時間に間に合わせるため、帰宅の途につきました。 []