東京おもちゃショー 2008 に行ってきました。東京ビッグサイトで 6月19日から 6月22日まで行われていて、19日と 20日が商談見本市、21日と 22日が一般公開日です。行ったのは 21日ですが、家族連れでにぎわっていました。

会場自体はファミリーエンターテイメント系のおもちゃの見本市で、紙のパズルから、ハイテクおもちゃまで色々展示されていましたが、取りあえず私の興味を引いたのはラジコンでした。そのためにしょっぱなから危ないことになりましたが…。

Honey Bee (ハニービー) とは

株式会社シー・シー・ピー (CCP) が発売している、赤外線でコントロールするラジコンヘリです。全長 15cm, 重さ 10g しかありません。

一度私は昔ネットの ((正直に言うとパソコン通信 NIFTY-Serve の)) オフラインミーティングで、とあるラジコンヘリマニアの自宅を見せていただいたことがあります。そのせいで、ラジコンヘリというと、ご予算 10万円以上で、調整に膨大な作業スペースと職人技的スキルを必要とし、墜落させたら最後、即修理という限りなくデリケートな「匠」のオモチャというイメージを持っていました。

が、このラジコンヘリは機体もプロペラも EPP (発泡ポリプロピレン) という柔らかい素材でできていて、墜落しても壊れにくくなっています。また、バッテリーが切れたらコントローラにドックして充電するようです。30分の充電で 5分間飛行。ラジコンカーの BitCharG (ビットチャージー) を彷彿とさせますね。

飛行デモブース危機一髪

飛行デモをやっていたので、動画を撮ってみました。

東京おもちゃショー2008: Honey Bee 飛行デモ

実は、このデモの見学中に予想外のできごとが起きていました。

リビングルームを模したブースは、壁と、透明な樹脂で覆ってあります。ヘリってコントロールしにくいのですが、最初ブースの後ろ側から見たとき、これなら見学者にヘリも飛んでこないし、それぐらいの配慮は必要だよなと。ブース正面に回り、デジカメで腰の高さにある Honey Bee 展示物の写真を撮り始めました。ところが、

「パサッ」

肩に軽いショックが。と同時に、なにか回転しているものが急速に止まるような音が。

「あーっ、ごめんなさい」とプレゼンテーターの声。

腰の高さの展示物と、それに向けたデジカメに 100% 気を取られていて、最初何が起きたのか分からなかったのですが、私はHoney Bee の体当たりを受けたようです。そう、ブース正面だけ、透明な遮蔽物がないのです。この透明な素材、反射して見づらいので、説明をしやすくするためにプレゼンテーターの前だけ取ったのだと思うのですが。

奇しくも柔らかい素材だったことが実証され、痛くはありませんでしたし、着ていたシャツも別になんともありませんでした。

しかし、次に心配したのは、

これが目に当たっていたら…。

なにせ、当たった位置があと数センチで顔だったので、けっこうゾッとしました。レーシック後のことでもあり、保護メガネがわりにビュイを取り出そうかと思ったのですが、壁があるので大丈夫だろうと思っていた矢先のできごとでした。

展示ブースの安全への配慮は十分だったのか?

飛行機大好き人間の私としては、こうしたおもちゃを通して、子供が飛ぶものに興味を持ち、昔に比較すると圧倒的に安く手に入る価格になったのは素晴らしいことだと思います。

ですが、写真でもおわかりのように、おもちゃショーの性格上、子供連れや老人も多い中での飛行物のデモ。「リビングルーム」ブース内の実演に興味を持っている間は飛んでいるヘリに注目していても、いくらするんだろうと、真下の商品陳列を見る状態になると、大人でも私のようにスキができます。ましてや、子供の場合は否応なしに顔の高さに飛んでくる恐れがあるブースの作りだったように思います。

止めてしまえとは言いませんが、不特定多数の前で見せるなら、もう少し安全に配慮した方が良くはないでしょうか。

いくら柔らかい素材とはいえ、高速で水平に回転しているヘリのメインローターが眼球に当たった場合、レーシック手術後のフラップは水平方向にズレたり損傷するでしょうし、通常の目でさえダメージを覚悟しないといけないでしょう。

運が良かったことに感謝しつつ、何が飛んでくるか分からない感じがしたので、ビュイを装着して他のブースを回ることにしました。