ボタンを押すと、勝手に動いて部屋中くまなく掃除してくれる自走で自動な掃除機、ルンバというシロモノがあります。

もう何か自分の部屋の状況はキレイサッパリ棚に上げて、テクニカルに香ばしい新製品を見ると、屁理屈つけてカタログのすみずみまで読んだあげく、早い話が好奇心を満たすべく試してみたいがためにポチッてしまうような、そんな一品ではあります。

直径 34センチ、謎の自走する掃除機

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形状は直径 340mm x 高さ 92mm の円盤型をしています。普通のルンバ530 とかルンバ570 はもっとシンプルな黒とシルバーですが、限定版 ハローキティモデルなんてのがあったりします。

ひっくり返すと自走するためのタイヤと、いわゆる掃除機のヘッド部分にあるようなゴミをかき込んでくれるローラー状のブラシがついています。ニッケル水素バッテリーが内蔵されていて、ホームベース (ドッキングステーション) に接続することで家庭用 AC100V から充電し、60分~最大 120分自走できるようです。

多少の障害物があっても平気らしい

で、これがお掃除開始ボタンを押すと、ご主人様の代わりに部屋中くまなく走って掃除してくれるわけですが、とりあえず思いつくイメージは

「引っ越した後の事務所みたいなガラーンとした長方形の部屋じゃないとダメで、上から下までスキャンするように動いていくんじゃないの?」

といったものでしょう。実際にはもう少し器用で、L 字状の部屋や壁沿いに物が置いてあるような場合でも、床が見えているエリアを掃除してくれ、ふすまの敷居ぐらいの段差を乗り越え、玄関の高い段差に落ちそうになると避けるようです。しかも、最後はASIMO 君の CM のようにホームベースに戻ってきて、充電を始めてくれます。

この辺は山のように動画投稿サイトにアップされているので見るとよいでしょう。

アルゴリズムが気になるお年頃

アルゴリズム…といっても体操ではなく、どんな考え方や理論でルンバが部屋を移動するのか、がやはり気になります。

1980年代に月刊アスキーに掲載されたマイクロマウスの記事を見てワクテカした人や、カッパブックスの「頭の体操」でパズル問題にはまった人や、最近ならニンテンドー DS の「レイトン」シリーズの速解きに命を賭けている人は、つまりこの機械はあれだ、来た道をひたすら覚えておき、そこは二度と通らないようにして、とりあえず左手に進んでそれからそれから…といろいろ想像しそうです。:-) 実際の動きはらせん状動いたり、壁沿いに進んだりといったいくつかのルールを組み合わせてあり、マップを作成するのではないようです。

メーカーの米国 iRobot 社は、ロボット工学の応用でもともと地雷探査ロボットなどを作っている会社で、MIT の研究者でもあるロドニー・ブルックス氏が提唱している包摂アーキテクチャという考え方に則っているそうです。

モノグサだけどクリーンな環境を求める人には、お値段分の価値があるかも

ハウスダスト属性な花粉症の人がいたり、ペットのネコが家で一番エラいような家庭だと、ひんぱんに部屋のホコリを掃除したいのは確か。でも電気掃除機の本体と長いパイプとノズルひっぱり出して、電源コードをガラガラッと延ばす時点でヒットポイントの 8割を使い果たしてしまうものです。 😕

その点、ルンバはそうかさばるモノでもないですし、自分の体力をつかわずして自動的に掃除してくれ、浮いた時間を別のことにあてられる、というのは結構大きい気がします。

私のような人種だと動作終了までながめていそうですが 🙂