「www あり」「www なし」の統一問題まとめ – 301リダイレクトとは / どちらが SEO 的に有利?


独自ドメインで Web サーバを運用する際、「www あり」の www.example.com と、「www なし」の example.com どちらの URL が良いのでしょうか。同じコンテンツを重複して見せるのはなぜ NG なのでしょうか。301 リダイレクトとは何でしょうか、という話。Nire.Com で一時期ハマったので、まとめておきます。

www.example.com でも example.com でも同じコンテンツを見せたい

自分で独自ドメインを持っているとき、Web サイトの URL を決めるとき、悩むのが www を頭につけるかつけないか、です。

Web ページの訪問者からすると、直接 URL を入力する場合はですが、うろ覚えのナントカ.com の頭に www. があったかどうかなんて、覚えていないため、どちらでアクセスして来るかは本当に分かりません。そのため、Web サーバの運営者からすると、どちらでも同じコンテンツを見せたくなります。

example.com というドメインを例にとって説明しましょう。Web サーバ自体はバーチャルドメインに対応しているので、

  • http://www.example.com/ (www あり)
  • http://example.com/ (www なし)

どちらでアクセスしてきても、同じコンテンツを見せる設定自体は可能です。しかし…

SEO 的には同じコンテンツを見せるより、301 リダイレクトが望ましい

同じコンテンツが複数のサイトに存在しているのは、SEO 的に好ましくないとされています。

SEO ((Search Engine Optimization)) 、つまり検索エンジン最適化とは、検索エンジンであるキーワードで検索したとき、自分のサイトをいかに上位にもってくるか、逆に言えばどうすれば検索エンジンに嫌われないかという技術です。

コンテンツ重複が検索エンジンにとって好ましくない理由

「www あり」「www なし」ドメインは、検索エンジンからすると基本的には ((検索エンジン側が提供しているウェブマスターツールなどを使用すれば、回避できる場合がある)) 別々のサイトとして解釈され、どちらにもクローラー ((Crawler: 検索エンジンの一部。各サイトを定期巡回し、順にコンテンツの更新を確認するプログラム。ロボット (robot) 、スパイダー (spider) とも)) がやってきます。

世界中の Web ページ数は、2005年の Yahoo! がインデックスしている分だけで 19.2billion (192億) ページと言われています。

少しでもユニークなページ数 (中身の異なる多数のページ) を増やして、ユーザーに品揃えの豊かさをアピールしたいのが検索エンジン側の立場。なのに、同じなんだか違うんだか、ツリー全部見てみないと分からない「www あり」「www なし」 2種類のサイトがあって、それぞれを別々に管理し、検索結果にも別々に表示される事態は、検索エンジン側にとって資源の無駄遣いになってしまうので、歓迎されません。

301 リダイレクトがお勧め

Web サーバの管理者として適切なのは、「301 リダイレクト」を利用してどちらかに統一 (正規化) することです。301 というのは、Web サーバが返す応答 (HTTP ステータスコード) の 1つで、「この URL は永久によそに引っ越しました (もう戻ってくることはありません)」という意思表示です。

試しに、http://web-sniffer.net/ というサイトで URL に http://nire.com/ と入力してみると、

HTTP Status Code: HTTP/1.1 301 Moved Permanently
Location: http://www.nire.com/

確かに http://www.nire.com/ に引っ越した、と表示されるのが分かります。

Web ブラウザはこの応答を頼りに、改めて http://www.nire.com/ にアクセスし直して、目的の Web コンテンツにたどり着くわけです。

META タグが通用するのは Yahoo! のみ

昔は、「10秒後に引越し先にジャンプします」などと書かれたサイトが良くありました。これは meta タグによる方法です。

[code language=”xml”]
<META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="3; URL=http://example.com/">
[/code]

この方法、Yahoo! では OK なのですが、Google では移転したと見なされないようです。

301 リダイレクトと META タグについて記述しているページを示しておきます。

「www あり」「www なし」どちらかに統一する必要がある

これは究極の選択です。

まず、example.com と www.example.com 間でお互いに転送し合うような設定はできません。もし設定してしまうと、IE だといつまでもページが表示されませんし、FireFox では「自動転送がループしています」というエラーになります。

FireFox: 自動転送がループしています

したがって、「www あり」「www なし」どちらかに統一する必要があります。

ではどちらにすれば良いのか? 半分は宗教問題で決め手はないのですが、私が見聞きしたものをいくつか挙げておきます。

「www なし」にする理由

  • 短い。覚えやすい。クールなイメージ
  • 携帯で入力しやすい
  • Twitter で短い URL の方が、短縮 URL にされにくい

http://wordpress.com/ が良い例です。
「www なし」を支持するサイト http://no-www.org/ まであります。

http://simpsonizeme.com/ は、映画などのプロモーション用に短期的に使うためとったドメインの例ですね。

「www あり」にする理由

比較的、歴史の長いドメイン名に多い事情で、すでに www. ありで自サイトにリンクが多数張られている上に、被リンク数が資産とみなされる検索エンジン中心の世界では、なおさら今さら変えられない、というのが最大の理由でしょう。

301 リダイレクトがあるため、短い example.com でアクセスされても www.example.com にリダイレクトしてしまえば、PC では問題ありません。

例: google.com, yahoo.com, live.com にアクセスしてみると、すべて www ありにリダイレクトされることがわかります。

SH-01A: iモードブラウザ: サイトが移動しました (301)なお、携帯電話のブラウザでは、NTT ドコモの場合「サイトが移動しました (301)」などと一瞬、表示されるため、ほんの少しシームレスさが損なわれます。ブックマークしてもらえれば、それは www ありになるため、大して変わりませんが。携帯ユーザーに周知するドメインは www なしの方が良さそうです。

例: モスバーガーの携帯サイト (mos.jp)。これも、PC で開くと www.mos.co.jp に転送されます。

URL の統一には時間がかかる

設定した後も、コンテンツがある程度充実してきたサイトの場合、検索エンジン上ではしばらく「www あり」「www なし」がページによって統一されない、すっきりしない過渡期があります。(実は、一度 nire.com に統一しようとして経験済 🙂 )

一度「www なし」に決めたのに、ああやっぱり「www あり」にしようかな、とコロコロ設定を変えるのは最悪のパターンで、上記のような中途半端な時期がつづく結果になります。

「www あり」「www なし」どちらが良いかというより、一度決めたポリシーを絶対に変えない方が重要といえるでしょう。


2 Comments

  1. はじめまして。
    「www」の件で少しご質問があるのですが、.htaccessで「wwwなし」に統一したとしますよね?
    もちろんバックリンクも「wwwなし」に付けていきます。
    でも、Yahoo!は「wwwあり」のURLをインデックスする、、、。
    これって一時的なのでしょうか?
    お手数ですが宜しくお願いします。

    • doi さんはじめまして。

      一時的なものだと思います。
      私の経験では、本文中にあるようにインデックスされた URL が統一されてない、「いやな」過渡期がありました。

      ただ、あまりにも長期間、「www あり」で放置、動きがないようでしたら、

      – 正しく 301 リダイレクトになっているのか
      – sitemap.xml は「www なし」の URL が列挙されているのか

      といった点をチェックしてみると良いと思います。

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