USB メモリブート可能な仮想化環境 VMware ESXi を準備したのは良いのですが、早速オンボード NIC を認識しないというトラブルが。Marvell や Realtek ではダメだとしたら、どんな NIC なら OK なのでしょうか。

オンボード Marvell ではダメですか

USB メモリに dd イメージをコピーし USB メモリブートすると、

ESXi: Failed to load lvmdriver

Failed to load lvmdriver でコケてしまいました。ダメじゃないか。調べてみると、対応していないチップを搭載したオンボード NIC (ネットワークカード) で起動しようとしたときに表示されるエラーらしく。ASUSTek のマザーボードは Marvell か Realtek を搭載したものが多いです。知名度はありますが、Marvell ではオンボード NIC が不安定になるトラブルに遭遇したばかりですし、廉価だがクオリティもそれなりといったところでしょう。

VMware ESXi が対応しているハードウェアのリストは、VMware Compatibility Guide で検索することができます。Manufacturer の候補を見ても Marvell, Realtek はそもそもありません。もともとサーバ専用機との組合せで企業で使うことを前提としているので、マーケットが違うのですね。

逆に Intel で探すと、山のように出てきます。Intel PRO/1000 シリーズは定番のようですが、

  • Intel PRO/1000 PT Quad Port Server Adapter (5万円以上)
  • Intel PRO/1000 MT Dual Port Server Adapter (2万円以上)

いやあの…かつて、個人で Sun (現 Oracle) のワークステーションを使おうと、周辺機器の値段を見て絶望したのが思い出される、質実剛健なお値段です。

  • Intel PRO/1000 GT Desktop Adapter PWLA8391GT (市場価格 4,200円程度)

これぐらいならまだ買おうかと思える値段。

正確には、VMware Compatibility Guide に載っているのは GT Quad Port モデルしか無いのですが、まあこれだけ兄弟モデルで外堀が埋まっていれば同じドライバで動くだろ、と 🙂 ダメなら ESXi なんて止めてしまって、オンボード Marvell の代わりに Hyper-V + VMware Server で使えばいいや、ぐらいで買ってみました。

Intel PRO/1000 GT デスクトップ アダプタ

では再度、起動。

VMware ESXi: Loading module e1000

Intel NIC 用のドライバの一つ e1000 を読み込んで、無事に起動しました。

さてと…本体 32MB だけに、Netware を思わせる CUI が起動し、サーバ側では IP アドレスやパスワードの設定といった、きわめて基本的なことしか設定できません。この後どうすればいいの…というところで、

つづく。