イーモバイル Pocket WiFi (D25HW) を確実に販売日 11月18日にゲットするべく、あるお店に行ってみました。ついでに、頭金が安くて月額が高い「にねんM」、頭金を多く払って月額が安い「新にねん」、どちらがおトクなのか聞いてみました。さらに買い増しとどちらがトクなのかも考えてみました。

Pocket WiFi: インターネット接続モード: オート

イーモバイルには直営店がある

はっきり言えばアースソフトの PT2 が入手しづらくて懲りた Nire なわけで。 🙂 ヨドバシカメラとか、普通にみんな行きそうな店では、普通に売り切れてしまう可能性を考えて、先日記事を目にした店に行ってみました。

それはイー・モバイル赤坂。唯一の直営店で、9月1日にオープンしたようです。公式サイトの画像を見ると、煉瓦造りの絵が載っています。とてつもなくオシャレなビルで、南東カド! に見えますが、もうちょっと狭い繁華街にあります。

新規契約で 1年だけ使うなら、「にねんM」はお得なのか

開店に合わせて第1号の客として入り、いきなりですが気になっていることを聞いてみました。

Nire: 「Pocket Wifi を新規契約したいんですが」
店員: 「ありがとうございます」
Nire: 「1年だけ使って買い換えるなら、『にねんM』 と『新にねん』とどっちがお得なんでしょうね?」

つまり 2008年 11月 ((実際には 2008年8月購入ですが、計算面倒なので簡略化します。)) に D11LC、2009年 11月に Pocket WiFi、2010年 11月にまた新機種、といった風にきっかり 1年間隔で飽きて (笑) 買い換えていく前提で考えようというわけです。

ちなみに、既存契約回線があるのに新規契約しようとしているのは、新規だとまったく割引が効かず、購入時お支払額 39,580円取られてしまうからです。

Pocket WiFi D25HW の公式サイトには、購入時お支払額 (頭金) として支払う額が 5,980円となっていて、D11LC の “1円” ほど安くはありませんが、同等のことをしようとして Touch Diamond S21HT や PHS-300 を買うことを考えると、かなりの低価格です。

ただし、この 5,980円というのは「にねんM」という長期契約割引に加入したらの話。イーモバイルでもっとも月額が安く上がる「新にねん」で契約しようとすると、頭金が高くなってしまいます。

購入時お支払額 月額 (最低額) 月額 (最高額)
にねんM
スーパーライトデータプラン
5,980円 1,400円 5,380円
新にねん
スーパーライトデータプラン
15,580円 1,000円 4,980円

Nire: 「結局、400円ずつ『にねんM』のほうが高いんですね。
ってことは 1年で 4,800円、2年で 9,600円、余計に払うことになると」

5,980 + 9,600 = 15,580円となり、高そうに見える「新にねん」の頭金も、結局 9,600円を先に一括払いするか、2年で分割払いするかの違いで、2年間使うなら総額は同じだったりします。購入時お支払額と月額のトータルだけを見れば、です。

契約解除料を考慮すると、どちらがお得?

店員: 「でも、契約解除料が『にねんM』では高くなってしまいます」

イーモバイルの契約解除料、いわゆる解約料は、利用開始月にいきなり解約した場合が最高額で、契約期間が 2年に近づくにつれて毎月、にねんM なら 1,400円、新にねんなら 1,000円ずつ減っていきます。

0ヶ月で解約 1年で解約 2年で解約 2年1ヶ月以降
にねんM 33,600円 18,200円 1,400円 0円
新にねん 24,000円 13,000円 1,000円 0円

店員: 「1年で解約すると、5,200円高くなってしまいますね」
Nire: 「その差は結構デカいですねぇ」

2年間のトータル支払額を計算してみます。料金プランはスーパーライトデータプラン。2つのシナリオを考えます。

  • 1年間、最高額まで使う → 解約
  • 1年間、最高額まで使う → 残り 1年を解約しないで放置する (計 2年)
1年使って解約 2年目放置
にねんM 88,740円 87,340円
新にねん 88,340円 87,340円

なんと、どのパターンでも大して変わりません。1年解約では、「にねんM」の方が「新にねん」より 400円高いだけ。2年目を放置した場合の方はさらに安くなり、「にねんM」「新にねん」ともに 87,340円と同額になってしまいます。

買い増しても金額は変わらないか?

なお、買い増し 39,580円払って、既存 1回線を USIM 差し替えで使い続けた場合は以下のようになります。1回線を使い続け、契約解除料は考えないものとします。すると、

1年使って解約 2年目放置
端末買い増し 99,340円 111,340円

1年使って解約では、買い増した方が 1万円高いように見えます。しかし新規契約では 2回線持ち続け、どちらか片方を月額 MIN の 1,000円払い続けることとになるため、総額では大差ありません。

2年目放置すると、差がいきなり開いてきてしまい、24,000円ほど余計に払うハメになります。2回線持ち続け…とはいっても、毎年新規契約するシナリオでは、新しい Pocket WiFi を 1年使った頃には、古い D11LC の回線は 2年契約満了していて、解約してしまうので、この差は埋まりません。

買い増した方が、新規契約に比べて全体に割高になってしまいます。

契約月はスーパーライトデータプランで

今までの計算はすべてスーパーライトデータプラン前提ですが、店頭ではやたらとギガデータプランを勧められました。ギガデータプランは、最初の 1GB まで最低額 3,980円で使える代わりに、それを超えると MAX 5,980円まで上がってしまいます。

私の場合、主な用途が出先でのブログの更新と Web ブラウズ少々。動画を見たりするわけではないので、ギガデータプランというのも悪くはありません…..と納得しかかったのですが。

Nire: 「いや、ちょっと待った。スーパーライトデータプランでお願いします」

D11LC は毎日使っているわけで、すでに月額 MAX まで使ってしまっています。ここでうっかり Pocket WiFi をギガデータプランにしてしまうと、

1回線目 4,980 (スーパーライトデータ) + 2回線目 3,980円 (ギガデータ) = 8,960円

という思うツボ! な請求金額になります。 :mrgreen:

とりあえず新しい Pocket WiFi はスーパーライトデータプランでやはり契約しておき、D11LC の USIM を差し替えて使うことにしました。これなら

1回線目 4,980 (スーパーライトデータ) + 2回線目 1,000円 (スーパーライトデータ) = 5,980円

で済みます。

なお、契約種別である「にねんM」「新にねん」の変更には契約解除料がかかりますが、料金プランは可能である「スーパーライトデータプラン」を「ギガデータプラン」に変更したり、また戻したりといったことができるようです。2ヶ月目 (12月) 以降なら、試してみても良いでしょう。

まとめ

  • 「買い増し」するより、2回線目を新規契約
  • 既存回線はスーパーライトデータプランで、2年経つまで寝かせる
  • 「にねんM」は、頭金を安く見せるマジックに過ぎない
  • 「にねんM」「新にねん」には、トータル支払額に差はあまりない
  • 「にねんM」「新にねん」どちらでも、たとえ使わなくても解約しないのがお得

つづく。