Google Apps から利用できる Postini サービスの有効化が完了しなかった話の続きです。有効化に必要な条件を問い合わせても回答が 9日間ほど来ず…といった状態でしたが、ようやく Google エンタープライズサポートチームから連絡が来ました。

以下、メール原文から引用です。

現在、Google Apps と Postini の統合プロジェクトがちょうど進行しておりまして、今後新規お客様は Postini を有効化することができなくなります。英語になってしまいますが、ブログやヘルプ記事もございますので、ご参照ください。

Adding business class management features to Gmail
http://googleenterprise.blogspot.com/2012/01/adding-business-class-management.html

Postini Transition to Google Apps Email Security: Administration Guide
http://support.google.com/a/bin/answer.py?hl=en&answer=2407913

この変更に伴い Google Apps for Business/Education をご使用のお客様で、現在 Postini の統合バージョンを有効化されていないお客様は、今後こちらを有効にすることはできなくなっています。

弊社では、管理機能の統一と柔軟性の向上のため、Postini 機能の管理者コントロールパネルへの統合作業を進めて参りました。この度、GMS として提供されていた以下の機能について、管理者用コントロールパネルから設定を行うことができるようになりました。
(中略)
この変更に伴う主なFAQは以下のヘルプ記事にまとめられておりますので、合わせてご参照ください。

Postini Integrated Service: Transition to Google Apps Email Security
http://support.google.com/a/bin/answer.py?hl=en&hlrm=en&answer=1381105

MX レコードは今後 Google Apps に向けていただくことになります。

ちょうどお客様の状況が Postini の移行のタイミングと重なってしまい、弊社でも確認が難しく時間がかかってしまっておりまして誠に申し訳ございません。

つまり Google Apps と Postini サービスくっつける最中、次元の狭間にお前は巻き込まれたのだ! ということらしく。

確かに今は、Postini のサービスメニューは Google 管理者のダッシュホードから消滅しましたが、MX を一連の Google Apps 用メールサーバ群に向けておくだけで、


1 ASPMX.L.GOOGLE.COM.
5 ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM.
5 ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM.
10 ASPMX2.GOOGLEMAIL.COM.
10 ASPMX3.GOOGLEMAIL.COM.

以下のような Quanrantine Summary というウィルス検知メールがたまに送信されてきます。

メールボックス容量が 25GB のはずなのに 8GB しかない

とどめに、まあメールの検索も確かに高速だし、月 500円を支払って Google Apps for Business を使うか…。と思った矢先に、追い打ちが。

有償版になったので、メールボックスは 8GB -> 25GB にアップグレードされたはずですが、
メールボックスの容量表示は相変わらず

全体の 92 %
7666 MB 中 7109 MB を使用しています

のまま。これも問い合わせてみると、

Google Apps の管理者ログインより
[ドメインの設定] – [登録と請求] で確認すると

弊社システムでは、問題なく25GBとなっていましたが、表示8GBとなっていることが
確認できました。

先程、表示も通常通り、25GB になるよう対応を実施致しました。

とのこと。しかし、仁礼のメールボックスを見ても表示は変化ないよ、と聞いてみたところ、

再度、反映作業を行いましたので、大変お手数ですがご確認いただけますでしょうか。

とまあ、飛行機の高度計がフライト中に故障して、たたいたら直りました系のトラブルがオチにつきましたとさ。

(表示と実際の容量ズレは、一体どんな操作で直しているのかが知りたいですね :mrgreen:)

SLA 99.9% をうたうサービスとしては極めて疑問

以前書いたように、Postini というのは、Google が 2買収したサービスのため、Google Apps for Business の一部として (も) 提供されているにも関わらず (Postini GMS Hybrid)、最初は Gmail とはまったく別のサーバとして運用されており不便でした。

MX レコードをわざわざ Postini 専用のものに振り向けなくてはならなかったり、Spam メールフォルダが Postini Message Center と、Google Apps 自身の 2箇所の迷惑メールフォルダに分かれてしまったり、といった点が使いにくかったので、Google Apps に自然に統合 (Postini GMS Integrated) されたこと自体は good news です。

が、問題はサービスの移行期に起きる問題を、Google エンタープライズサポートチームがまったく把握できていないために、延々とユーザー側に切り分けを強いる結果になってしまったことですね。

費用がチャージされない試用期間では、サポートのレスポンスタイムが遅めに抑えられているのかもしれませんが、SLA 99.9% 以前にサポートチームとのやり取りに 29日もかかった時間を返してほしいと思います。