京王線地下化工事の見学つづきです。架線と線路の切断が終わった後、複数台あるクレーンが同時に動いて、何か始めました。

なんというリアル LEGO ブロック

午前 2時48分。踏切の撤去に気を取られているうちに、振り向いたらいきなりこの光景が目の前に。

線路と土台部分がボコリと外れてクレーンに吊り上げられ、トラックに積み上げられていきます。さらに次の線路ブロックも玉掛けが始まっています。

どうやらクレーンを 10台も並べたのは、終電から朝の 10時までにパラレル処理で、迅速に地上の仮設線路を撤去するためのようです。てっきりクレーンがシンクロナイズドスイミング状態で、地上の仮設線路を一気に吊り上げるものだと思っていましたが、妄想だった模様。

動画で手際を見ていただきましょう。

仁礼は大学生の頃、ある港の工事現場アルバイトをやったことがあり、クレーンすぐそばで仕事をしていたことがありますが、誰かが手際が悪くて罵声が 1日何回か飛ぶもの。

まあ今回は深夜で近隣住民への配慮というのもありますが、とにかく役割分担が明確でスムーズなんです。民家の至近距離でのシビアなクレーン操作、しかも 2台が同時に重いモノ吊って移動させています。玉掛けを外す人も整然。実にプロフェッショナルです。

もう遮断されない踏切に必要なこと

一方、柴崎6号踏切の国領より部分には一時的にカバーが。さらに、踏切ではなくなるため、一旦停止線が黒い塗料で塗りつぶされます。

ペンキ塗りたてなので、人が踏まないよう周囲にパイロンが立てられていますが、それでもうっかり観客が入りそうになって、警備員に止められること多数。とにかく、深夜だというのに見物客でいっぱいなんです。

最後には柴崎6号踏切部分も地上を横断できなくなるものだと思いましたが、工事終了後もどうやら渡れそう。

3時51分。ひと通り新宿駅方向にレールが撤去されていった後、仮設線路を支えていた鉄骨がむき出しになり、これも撤去されていきます。

4時43分。ついに夜が明けます。終了予定時刻まで残り 5時間少々しかありません。間に合うんでしょうか。

3回シリーズのつもりでしたが、まとまりきらなかったので次回に持ち越し。
つづく。