8月5日、iPhone 3G 発売から 1ヶ月経たないうちに、ソフトバンクモバイルが新しい料金プランを発表しました。今まで「パケット定額フル」が 5,985円固定だったのが、利用パケット数に応じて 1,695円~5,985円の範囲で変動するようになりました。最低月額料金 2,990円で利用できるので値下げに見えますが、本当におトクなんでしょうか。au 携帯での最低月額と比較してみます。

ミニマム対決 – 新パケット定額フルで毎月と 2年分の料金を比較

前回の料金比較は、いわば最高で月額いくらかかるかの比較でしたが、今回はケチケチとできるだけデータ通信も利用しないようにして、安くあげた月での金額比較です。前提条件も赤い部分だけが違っていて、他は同じです。

前提条件

  • 音声通話 … 一切しない
  • データ通信 … 定額サービスの最低額にとどめる
  • 新規契約
  • 24ヶ月間契約する (解除料が発生しないように)

MAX 比較と条件を変えると訳が分からなくなるので、au フルサポでの機種、プランSSシンプルでの実質負担額は同じ条件で計算しました。目安と考えてください。税込金額です。

キャリア au au ソフトバンク ソフトバンク
モデル W61S ハイエンドモデル (モデルケース) iPhone 3G 8GB iPhone 3G 16GB
音声通話 フルサポート
プランSS + 誰でも割
1890 プランSSシンプル 24回払 + 誰でも割 980 ホワイトプラン 980 ホワイトプラン 980
メール / Web EZ WIN 315 EZ WIN 315 S! ベーシックパック 315 S! ベーシックパック 315
ネット定額
(上限)
ダブル定額 ((PC サイトビューアを含む場合)) 1050 ダブル定額 ((PC サイトビューアを含む場合)) 1050 パケット定額フル 1695 パケット定額フル 1695
端末ローン月額 実質負担額 ((フルサポートコースでの一括販売、平均価格を、月額換算するために便宜上 24 で割ったもの)) 1216 実質負担額 2100 ((あくまでモデルケース)) 実質負担額 960 実質負担額 1440
毎月支払額 4,471 4,445 3,950 4,430
x 24ヶ月間 113,620 106,680 94,800 106,320

ウィルコム

今回、ウィルコムは D4 ではなく、最近リリースされた廉価なモデルということで WILLCOM 03 で比較しました。2段階定額制として「データ定額」があるのですが、これはウィルコム定額プランと組み合わせることになっていて、単なるデータ通信端末として使うなら「新つなぎ放題」単品の方が依然安かったりするので、そちらで計算しました。

モデル 03
ネット定額
(上限)
新つなぎ放題 3880
オプション 高速化サービス ((au, ソフトバンクに相当するサービスはないが、これをつけないと明らかに遅いので追加)) 315
端末ローン頭金 頭金 0
端末ローン月額 実質負担額 980
毎月支払額 5,175
x 24ヶ月間 124,200

2年分のコストは変わらないし、2台目としても安くなった

最高額の時と同じように、最低額でもまたもや au、ソフトバンクであまり違わない金額になりました。

ウィルコムは最低額だけ見ると、iPhone 3G 8GB モデルあたりと比べるとやや割高そうです。しかしどれだけ使ってもこの金額から変わらないことを考えれば、通信速度が au, ソフトバンクより遅くてもいいなら、いまだ WILLCOM 03 を持つメリットはあると言えそうです。

次のエントリでは、2段階定額制を最低~最高額までグラフで比較してみます。