au の場合は、データ定額制はあってもそれは携帯電話自身で通信した場合で、PC を外付けで接続して通信した場合はデータ定額制の対象外でした (W05K を除く)。他の通信事業者でもそれは同じなのか調べてみました。

ソフトバンク

ソフトバンクには C01SI というコンパクトフラッシュ Type II カードがあり、専用のデータバリューパックプランが用意されています。しかしこれは「無料通信分の大きめな従量制」でしかなく、パケット通信料に上限はありません。データバリューパックレギュラー / ミドル / スーパーとプランにもよりますが、レギュラーで 39MB、スーパーで 427.2MB の無料通信分を使ってしまえば、予想外の高額になってしまう可能性があります。

月額の基本通信料 (最低金額) でもレギュラーで 4,567円、スーパーで 8,347円 (税込) とけっこう高額です。

au

「WINシングル定額」がありますが、W05K だけが対象機種です。このコンパクトフラッシュ Type II カードに限り、キャップが適用されるます。2段階定額制で、フルサポート + WIN シングル定額で 3,150円~6,930円 (税込)。それ以外の携帯電話でうっかり接続してしまうと、いくら「ダブル定額」などのデータ定額サービスに加入してもパケット通信料は青天井です。

DoCoMo

「定額データプラン」「定額データプラン HIGH-SPEED」があります。2段階定額制で、定額データプラン HIGH-SPEED + バリューコースで 3,465円~9,765円 (税込)。対応機種はデータ通信専用タイプ、携帯電話タイプと選べますが、FTP が使用できないなど使用できるポートに制限があるようです。

ドコモの定額データプラン、使う前に知っておきたいポイント – ITmedia +D モバイル

イーモバイル

スーパーライトデータ」プランがあります。2段階定額制で、「新にねん」加入で 1,000円~4,980円 (税込)。対応機種の種類は多くはありませんが、USB、コンパクトフラッシュ Type II と最低限の選択肢はそろっています。

ウィルコム

新つなぎ放題」が月額 3,880円です。2段階定額制ではなく、完全定額です。安い! と思えますが、PHS です。データ通信用カードの機種が ExpressCard/34 から USB まで非常に豊富です。しかし、W-OAM 8x という現在で最も速いパケット方式でも最大 512kbps と遅いです。

ソフトバンクだけ青天井、ミニマムが最安なのはイーモバイル

純粋に料金にキャップがあるかないかで言えば、無いのはソフトバンクモバイルだけで、他の通信事業者はなにがしか上限があります。また、まったく使わないで 1ヶ月寝かせておいたときの最安金額が最も安いのは、イーモバイルの

ということで、Eee PC 901-X のデータ通信用としては使いものにならない au に代わって、イーモバイルの線が急浮上してきました。しかし、2台目の通信費が最高 4,980円というのも、携帯各社のデータ定額サービスの相場とはいえ、やや腰が引けます。

次回は無線LAN… の予定でしたが、ドコモとソフトバンクが 2段階定額制をそれぞれ記者発表したので、それにからんだ話です。