「会社員 仁礼」名札3月21日に生放送された NHK の討論番組 日本の、これから「テレビの、これから」ですが、出演することになった本人目線で舞台裏を書いておきましょう。

出演するようになったきっかけは何?

当日、出演された方と雑談していた感じですが、大半は「テレビの、これから」アンケート回答者のようでした。このアンケートは、NHK の Web サイトに記入した方と、NHK 施設を見学などで訪れて、来場者アンケートとして紙に記入した方がいるようです。

ちなみに、仁礼は最初からアンケートの存在すら知らなくて 🙂 、良かったら書いてくださいね、アンケート回答イコール出演とは限りませんが、といったニュアンスで NHK の方から依頼されたクチです。

意見を求められるのは嫌いではないので、書いて出しておきました。

出演者はどうやって選んでいるのか

突然、ディレクターと「アンケートの内容についてお話を聞かせてください」と直接お会いすることになり、1:1 で Web アンケートの内容と似ているような、似ていないようなことを口頭で聞かれました。なお、東京から遠方に在住の方は、直接会わずに電話のみで決まった方もいらっしゃるようです。(出張旅費の制約でしょう)

で、今週も仕事忙しかったゼと週末にトド寝していると、先日いただいた回答の内容を再度確認したいんですが…と不意打ちで電話がかかってきて、最後に

担当Dさん: 「ご出演願えればと思っています」
Nire: 「え、あ、そーですか」 ←80%寝起き

大丈夫なのかねこの出演者、と思われたに違いありません 🙂
聞き間違いじゃなかったらしく、翌々日、出演日などの書かれた連絡事項が届きました。

所属している会社で物事判断されるのは、私の世代だと当たり前に享受しなければいけない事実です。

が、そんなことほとんど気にしていないのがある意味、この番組の真にエラいところと言えるかもしれません。昔やっていたうどん通販サイトの話でも無いようですし。

結局のところ、職業、年齢、属性、住所、視聴者としての意見が、偏りなく、かつ番組の趣旨に meet するように満遍なく抽出された、というところのようです。

なお、わりとフリーダムそうな発言をしている方でも、実はご夫婦で奥様付き添いで来ていたり、その辺のベーシックな安定性は、民放に出演するより 1割増ほど重視されているかもしれません。

出演が決まっても油断は禁物。

連絡事項のメールが届いた後も、メールやら電話やらガンガンかかってきて、アンケートの設問に近いことをいろいろ聞かれます。番組のアオリ文句は「予定調和なし」で、大枠ではウソではないのですが、ある程度ちらばりのある回答になるように、設問の最終調整というところでしょう。

出演者との交渉は、つねに同じ出演者担当ディレクターから行われていて、計25名の視聴者集団を 3~4人で分担しているようです。

NHK はネイティブの社員だけで 11,000人以上いる大 “企業” ですから、一回ぐらい何か質問したら、たらい回しに会うかもなとは思っていましたが、まったく同じ面識のあるディレクターが 1:1 で責任を持って最後まで、という体制は、異業種ですがコンシェルジェと同じ発想で素晴らしいなと思いました。