E3 で発表されたソニーの携帯ゲーム機 PSP go で UMD が廃止されたことは前回書いたとおりですが、全体のフォルム、液晶について雑感。特にデザインがだんだん何かに似てきているような…。

横長、手前スライドはシャープのアレの得意技

昨年から PSP 次世代機が出るぞ出るぞと噂にはなっていて、注目度はとにかく高かった今回の新機種。PSP シリーズはもともと初代 PSP-1000 から横長、楕円形のフォルムですが、

「横幅を縮めて、コントローラは下にスライドすると出てくるようにしました」

というところですね。デザインにソニー製品らしさはもちろん感じるのですが、どうしても…萌えません。

横長のものが下にスライドしてキーボードが出てくるものは、シャープのスマートフォン

と私の脳内相場で決まっているからです 🙂 Advanced [es] W-ZERO3、WILLCOM 03WILLCOM D4 と。

これに対して、アップルの iPod nano がどうしてファッショナブルに見えるかと言えば、色や質感もさることながら、無駄にタテに細長いからです。横幅取ったあげく、スライドしてさらに細長さを失うような方向性は、若年層にカッコ良さを訴えたいのなら NG という気がします。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、スライドして出てきた方向キーがシルバーの丸い枠なのが、丸いスピーカーか何かのように見えてしまいます。そう言えば肩にスピーカーポッド仕込んでいるロボットアニメもありましたね。

ソニエリにさえ期待できないデザイン

私はソニー エリクソン製の携帯電話が好きです。かつては au W54S ユーザーでした。SCE で PSP を設計したらこんなデザインになってしまうなら、いっそソニエリ製の PSP ケータイを出せば良かったんじゃ? と思い、昔見た記事を出してきたら…

ソニエリ期待のPSPケータイ、夢幻のごとく消え去る…

もっとガッカリなデザインでした。

デジタルビデオカメラ HDR-TG1 を買ったときは、洗練された本体の意匠もさることながら、製品の箱まで行き届いたカッコ良さに完全にヤられましたが、どうしたんだソニー。かつてのアナログテープカセットのウォークマンから始まり、ソニーを体現していた優秀なデザイナー達は、一体どこへ流れて行ってしまったのでしょうか。

解像度の高すぎるゲーム機は目に悪いのでは

次に液晶の話。画面の解像度は PSP-3000 と同じ 480×272 ですが、サイズは従来の 4.5インチから 3.8 インチに小さくなっています。ここでプレイするのは、従来の PSP シリーズの液晶ディスプレイサイズを前提として作られたゲーム。

初代 PSP-1000 の時は発売日に買いましたが 🙂 、これでレーシングゲーム「リッジレーサーズ」をプレイしたときは、ハマりましたが目にはかなりの負担がかかっていました。

ただでさえ小さなフォントやグラフィックスを、ゲームデザイナーの意図よりも小さな “縮小” 画面で見ることになるわけで、LASIK を受けてかりそめの幸せを手に入れた私が、近視の戻りの原因になりそうなものを、これでモンハンが仮に遊べてもわざわざ go を買おうとは思いませんね。