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2012 年 3 月 19 日

新しい iPad 用に買ってはいけない液晶保護フィルム Part2

前記事: '新しい iPad 用に買ってはいけない液晶保護シート'

液晶保護フィルム選びのつづき。新しい iPad (第3世代) 用に、エレコムの液晶保護フィルムを 2種類買ってみましたが、明らかに反射防止タイプだと、せっかく Retina Display なのに画質の劣化が認められる様子。原理的な話と、じゃあどんな液晶保護シートなら良いんですか、という話。


地図データ (C)2012 Google, ZENRIN

反射防止タイプと、光沢タイプの画像比較

液晶保護フィルムが 2種類になったので、よくある左右で比べてみました比較画像を作ってみることにしました。

どの画像も、半分から左が「反射防止」、半分から右が「光沢」モデルです。

なんとなーくシャープに見えない最大の原因は、白地のはずのエリアに無数に見えるツブツブのようです。


地図データ (C)2012 Google, ZENRIN

実際には撮影の手抜きで、半分から左エリアは「光沢」の上に「反射防止」を重ね貼りとなっているので、フェアな比較ではないことをお断りしておきます。それにしてもツブツブのせいで、反射防止の方が 1枚貼りであってもピンぼけして見えるのは事実です。

「反射防止」フィルムでは、照明などの映り込みが大きく軽減される反面、Retina Display 本来の美しさまで大きくスポイルしていることが分かってもらえると思います。

反射防止フィルムの「ツブツブ」の正体

ツブツブって反射防止に必要なものなんでしょうか。

エレコムのTB-A12FLSA 製品ページには、

画面のチラつきをおさえる特殊AG (アンチグレア) 加工による光の映り込みを防ぎ、目に優しく、見やすい画面を保ちます。

と書かれています。AG 加工って何なのか。

コニカミノルタの公開している論文「反射防止フィルムの開発」によると、以下のようにツブツブの説明があります。

LCD 用表面保護フィルムは (中略) AG (Anti-Glare) フィルムと、AR (Anti-Reflection) フィルムに大別される。AG フィルムでは、ハードコート樹脂に粒子を入れ、表面に形成した凸凹を利用した反射光の散乱と、ハードコート樹脂と粒子の屈折率の差による内部散乱を利用することで、映り込みを防止する。しかし、反射光の散乱によるコントラストの低下と、透過光の散乱による、画像の解像度の低下という欠点を持つ。

ということで、AG フィルムであるかぎり、反射防止のために粒は無くてはならないもののようです。

AR フィルムでは、光干渉と言われる別の原理によって反射光を抑えており、原理的に肉眼で見てわかる粒子が含まれない反面、原理的に油膜のように色がついて見えたり、薄く作るのがコスト高だったり、傷つきやすい…といったデメリットがある模様。

液晶保護シートの選び方まとめ

というわけで、Retina Display 搭載の新しい iPad (第3世代), iPhone 4, iPhone 4S に貼る液晶保護シートは、

  • 反射防止タイプ (AG フィルム) は、画質が下がるので止めたほうがいい。
  • 反射防止タイプ (AR フィルム) はよさげだが、新しい iPad 用にコレという製品がない。
  • 光沢タイプでも、心配するほどテカりの影響は少ない。

Nire のおすすめは、光沢タイプの TB-A12FLCA 買っとけと。

ELECOM iPad 2012年発売モデル 保護フィルム エアーレス・皮脂汚れ防止加工 TB-A12FLCA

なお、エレコム製品の反射防止タイプ TB-A12FLSA は粒子が気になるという意味では止めたほうがいいと思いますが、全般にこの iPad 2012 対応 TB-A12FL シリーズは貼りやすく、気泡が入っても目立ちにくく、表面にゴミが付属した時に取り除く粘着テープや、空気を追い出すヘラも付属しており、シートの素材や付属品的にはおすすめできる、とフォローしておきます。

つづく。

続き: 'レーザーキーボード Magic Cube でフルピッチ爆速タイプはできるのか?'

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