9月14日に行われた CMS / ブログサーバ WordPress 日本最大のイベント、WordCamp Tokyo 2013 (WCT) に撮影班として参加しました。降ってわいた開場直前のハプニングてんこ盛り。

WordCamp Tokyo 2013: 司会と聴衆 WordCamp Tokyo 2013: LT: 来場者

PHPcon と併催で 1600平方メートルの巨大イベントに

WordCamp Tokyo への参加は実に 3年ぶり。前回は Ustream 担当として動画を撮影するスタッフとしての参加でした。

今回は Facebook 上で、普段 WordPress 写真部つながりでお誘いがあったので参加。以前は WordPress つながりで箱根あじさい撮影や東京スカイツリーのフォトウォークなど、写真部がらみの活動もありましたが、仕事の関係でしばらく疎遠になっていました。

会場の大田区産業プラザ PiO です。

大田区産業プラザ PiO 大田区産業プラザ PiO: 入口: PHP カンファレンスと併催

入口の案内板に「PHP カンファレンス」という文字が目を引きます。昨年から PHP カンファレンスと WordCamp は併催、つまり同じ日に同一の会場をシェア。同時開催は今どき珍しくなく、InteropIMC Tokyo 2013デジタルサイネージジャパンがセットになっていたりします。

折半とはいえ、大展示ホール 1600平方メートルと、さらに 6階の会議室 128平方メートルを押さえての堂々たるイベント。

WordCamp も大きくなりましたねぇ。 🙂

WordCamp 撮影班の仕事は、後日 WordCamp として公式にアップロードする目的で、各セッションのプレゼンターのアップ写真と、会場全体の様子を撮ることです。1階と 6階に分かれた計6ブースがあり、それぞれの講演者の顔は均等に押さえる必要があります。

10数名が参加表明していましたが、6ブース 3箇所をこの人数で分担、さらにスタッフと兼任だったり、お仕事の後駆けつけたり、自分たちのそれぞれ見たいセッションを避けるなど、色々考慮して分担を決めることになっていました。

開始 15分前に撮影班リーダー代打を頼まれる

朝 8時30分。会場にスタッフがぞろぞろと集まり、各種ブリーフィングが始まります。

WordCamp Tokyo 2013: 全体ミーティング WordCamp Tokyo 2013: 会場班ミーティング

撮影班がブリーフィングやってるように見えるでしょう? ….違うんだなあ。実はこれは会場 (設営) 班の打ち合わせで、撮影班の打合せは 10時になっても始まらないというハプニングが。どうやら、その分担を割り振っているリーダーが、会場に間に合わないことが判明。

どどどーするんだコレ、ワタシ達なにすりゃいいの、とボーゼンとした空気がメンバーを襲います。

PRESS 腕章が届かないというトラブルがあったものの、スタッフ用 Tシャツはゲットしたので、はた目にスタッフとして認知はされそうですが、いかんせん誰が何を撮るのか、その場にいる誰も分からない状態です。

WordCamp Tokyo 2013: スタッフTシャツ

「仁礼さん、代理でリーダーやって!」
俺ですか! しかも開場 15分前! 仕事でも炎上プロジェクトにぶっ込まれる立場なのは否定しませんが、ぶらっと写真撮りにきて同じ展開になろうとは、何というリアルダイ・ハード

もう分担ナシでアドリブで撮るか、という声もありましたが、それだとプレゼンターの撮影に漏れが生じる可能性もあります。どうにかして分担を決めることに。

どうやら、リーダーは分担の草案を用意していたのですが、それがメンバーには伝わっていなかったらしく、友人経由でそれを入手。しかもよく見たら実際のタイムスケジュールとの間に食い違いがあったり、出られないハズのセッションに分担されているなど問題山積みだったので、会場にいる人で紙に分担を書きなおしてもらい、問題のある箇所は担当を入れ替えるなど、そういうことが得意そうな人が集まって調整が進みます。

撮影班はお互いに初対面ばっかりなんですが、この辺ソーシャル慣れしているというか、やり始めるとみんな仕事するよねという印象。

開演 3分前です。6階で撮影が決まっている仁礼組は
「もう始まっちゃいますね、移動しましょう」
「あとで写メ撮って Facebook に上げといてください」 と慌ただしく依頼して移動。

10:00 すぎ、6階での撮影開始。10:05 に表が完成して up されました。

WordCamp Tokyo 2013: 6階会場に入る WordCamp Tokyo 2013: 撮影班アサイン表

あまりにも急に手直しされたので、同じ人が 6階と 1階の両方を担当することになっていたりと問題は残っていますが、どうにか交代しながらなんとか進みます。

さらに撮影班は今回、メインのスタッフからの全体連絡情報があまり回って来ていない感があったので、スタッフ数名が持っているトランシーバーを連絡用にゲット。

WordCamp Tokyo 2013: トランシーバー

Facebook のタイムラインに投稿していたアレです。

お弁当用意できたので食べに来てね、といった全体周知を、分散している撮影班が知るすべがないため、トランシーバーで聞いて Facebook のグループで周知したり、後から合流した撮影班メンバーが来たので仁礼さんアサインしてねと呼ばれて、手薄なところに来ていただいたり、それなりに無線機、役に立ってはくれました。途中でバッテリー切れを起こして、早々に使えなくなりましたが :mrgreen:

ユルつながり、でもイベント規模に見合った運営を

ブログと言えば日本では Movable Type じゃないの? と言われていたころから数年。

WordPress は今や CMS / ブログサーバのデファクトとして使われているにも関わらず、コミュニティは、ビジネス色があまりなく、コントリビューターの善意で集まっている「ユルつながり」が最大の魅力です。

直前で無茶ブリが増えて祭りになるのも、3年前から変わってはいません。ある意味楽しいと言えば楽しいんですが。 :mrgreen:

とはいえ。マイクロソフト (Windows Azure), KDDI を初めそうそうたるスポンサーを抱えて、他の IT 系イベントと比較しても骨格的に見劣りしない立て付けになりつつある WordCamp。

3年前の WordCamp スタッフと比較して、コミュニティにおけるパイオニアは演壇に立ち、裏方にはあまり登場しなくなり、新しい世代のメンバーが会場で動きまわり、それをオジサンスタッフが裏で支えている構図に見えました。

WordCamp Tokyo 2013: ビール配布 WordCamp Tokyo 2013: 髪について語る?

会社風味にガチガチになってもつまらないですが、チーム間の円滑な連絡体制とか、写真が好きでボランティアに来ている人の、モチベやクリエイティビティを保てるようなチーム作りが望まれますね。

WordCamp Tokyo 2013: ビールを渡す手 WordCamp Tokyo 2013: 仲間をつくろう: イメージカット

次回は、WordCamp イベントの撮り方をいろいろ工夫してみた話。
つづく。