iPhone, iPad 時代に必要なのは老眼鏡だった – LASIK: 術後編: 2年2ヶ月後の視力と維持の方法

LASIK 手術後 2年2ヶ月経過しました。視力は維持できているのでしょうか。時々下がるのはなぜでしょうか。視力維持のカギは何か、について。

検査結果の変化

グラフを描いてみました。たまたま視力と屈折値の数値が似通っているので一枚に描いていますが、本来それぞれ別々の世界の数字ですので、あしからず。元データの一部は以下の通り。

時期 視力 右 視力 左 屈折値 C 右 屈折値 C 左 乱視 C 右 乱視 C 左
手術前 0.05 0.05 -6.75D -5.75D -0.5D -0.75D
手術直後 (午後検診) 1.0 1.0 +1.00D +0.75D -0.50D -0.25D
1週間後 1.2 1.2 +0.00D +0.25D -0.25D -0.50D
2週間後 1.2 1.2 +0.25D +0.00D -0.50D -0.75D
3週間後 (1ヶ月検診) 1.2 1.2 +0.25D +0.00D -0.75D -0.75D
4週間後 1.2 1.0 -0.50D -0.50D -0.50D -0.75D
6週間後 1.5 1.5 -0.50D -0.25D -0.25D -0.75D
2ヶ月後 1.5 1.5 -0.50D -0.25D -0.25D -0.50D
3ヵ月後 (3ヶ月検診) 1.2 1.2 -0.75D -0.75D -0.50D -0.75D
6ヶ月後 (6ヶ月検診) 1.2 1.2 -0.50D -0.25D -0.50D -0.75D
10ヶ月後 0.8 0.7 -0.75D -1.00D -0.50D -0.25D
1年後 1.0 1.2 -0.50D -0.75D -0.75D -1.00D
1年 6ヶ月後 1.2 1.2 -0.50D -0.50D -0.50D -0.50D
1年 9ヶ月後 0.7 0.8 -1.00D -0.75D -0.25D -0.50D
2年 2ヶ月後 (現在) 1.2 1.5 -0.50D -0.50D -0.50D -0.50D

夏は視力快調、冬は下がるのはなぜ

一番懸念されたのは、転職活動や転職後の変化で視力が下がってしまうことでした。しかし、フタを開けてみれば、屈折度数は -0.50D を中心に上下しているだけ。1年通じて、サイクルが何となく確立してきている気がします。

どうしても年明けは視力が下がる傾向にあり、やや気をもむのは去年も今年も同じ。去年は出張、今年は転職活動とシチュエーションが違うことを考えると、飛行機に乗って気圧が変わったからという線は消えます。ストレスの多い少ないは何とも言えません。

やはり、冬に視力が低下するのは暗くて寒いからという、フツーの結論に落ち着きそうです。昼間でも照度が低下するため、コントラスト感度では未手術の眼に少し負ける LASIK 眼。さらに気温が低いため、血行が相対的に悪くなり、見えにくくなると。

iPhone, iPad にこそ必要な老眼鏡 +2.00D

安定してきているとはいえ、+2.00D の老眼鏡は使用し続けています。

焦点距離 50cm のこの老眼鏡。デスクトップ PC では目から机に置かれたディスプレイまでの距離が遠すぎてオーバースペックですが、iPhone, iPad のようなモバイルデバイスでは威力を発揮します。

私の場合、iPhone を片手に持って、肘をいっぱいまで伸ばせば 50cm。実際には小さいフォントが多いのと、電車の中などでジャマになるため肘を縮めて近くで見ます。理論的にはもっと強い度数の老眼鏡でもいいぐらいです。

iPad でも、無理せずタッチできる距離 = 液晶ディスプレイまでの距離ですから、50cm あるか無いか。タブレットでない二つ折りタイプのノート PC なら、キーボードよりも液晶ディスプレイが向こう側にあるため距離を少し稼げますが、このマージンはありません。

手術後 2年経って、いい加減安定しているとも言えますが、やはり目の疲れ方が違うため、個人で作業するときは +2.00D の老眼鏡は欲しいところです。

単に老眼鏡になっただけじゃないのかって? いえいえ。私とノート PC 見ながらミーティングするときは、メガネかけてないでしょ? 🙂 それはノート PC と相手の表情を見比べる必要があるからです。ノート PC を凝視しているわけではなく、遠近距離に交互に焦点を合わせているので、まあ老眼鏡で保護しなくても良いかと。

赤い目薬は?

ビタミン B12 を含む赤い目薬ですが、時々使ってはいますが、眼科医の中には効果に懐疑的な意見もあり、決め手ではない感じです。

超音波治療器アイパワーは使っているのか?

10ヶ月目で一時的に視力が下がって、大騒ぎして買った超音波治療器アイパワーですが、その後使っているのでしょうか。

実は、仕事の関係でそんなもん心静かに使うヒマがないため、ベッドのそばで休眠気味です。たまに使う程度。ということは、特にアイパワーによって視力を維持しているわけではないと言えます。

一定時間の睡眠がやはりカギなのか

目の休憩はほとんどやってるヒマはありません。厚生労働省のガイドラインに従って、1時間目を使ったら 10-15分休んでいた時代がウソのようです。

逆に、最近は睡眠時間を多めに取り、6時間~7時間は寝るようになりました。

転職前は、勢いに任せて睡眠時間 3時間というトンデモナイ状態で出社していたこともありましたが :mrgreen: 立場上、会社で慎重にネゴしなければならない人数も増え、常時安定した頭の回転数を維持しなければならないためです。

目にとってもそれが良いのかもしれません。

つづく。

3件のコメント

  1. tom

    こんにちはー。私は七年前に錦糸眼科で手術を受けました。そのころは錦糸眼科しか知りませんでした。えー目の知識や、専門的なことはあまりよくわかっていませんが…錦糸眼科で本をもらったんですけどね…なんか難しくて…↓
    私も視力が一回落ちました。確か半年ぐらいで↓もう全然見えなくて、仕事上不便なので、普通のメガネを購入。仕事の時かけていました。確か仕事場で、人の顔が見えないと言った感じでした↓眼科で話したところ、メガネをかけてみては?と言うことでした(怒)なんの為に、当時ものすごく高かったし、何の為に手術したんだと言うかんじで、その先生では話しにならないので、矢作先生に話をして、再手術しました。あれから、もう何年も経ちました。今そんな視力を図りませんが、測定の機会があれば、両目1.2あります。さすがに、二度も手術をしたので、目を酷使するのは嫌ということで、目に良くないこと避けていました。しかし、最近目に良くないことをしないのではなく、目が疲れるから、パソコンもあまりしない、漫画読まない、ゲームしない。と言うことに気づいたような気がします。最近眼科でもらっていた遠視用のメガネをかけたんです。すごい楽。です!で、最近酷になりません。
    遠視用のメガネは錦糸眼科だけで渡されてるそうですが、他の眼科で治療した人は、近くを見るのにしんどくないのでしょうか。なぜ錦糸眼科だけ?ものすごく気になります。周りで手術を受けた人がいないので、聞くことができません。
    他の病院で治療した人は遠視用のメガネを使わないのでしょうか。最近では気になりませんが、見えやすい時間、体調で視力が変化することがあった気がします。

    • nire

      tom さん、こんにちは。

      錦糸眼科も、他院のレーシックも原理は同じで、対策しないで近くを見続けると、「近視の戻り」が発生します。
      http://www.nire.com/2008/05/lasik-farsighted-glass/

      「近くを見るとしんどい」感覚は、
      手術後、角膜の屈折度数が +0.00D に戻ってくるにしたがって、緩和されてくるので油断してしまうんですよね。

      知人が他院で受けたレーシックで、長期的に視力が少しずつ下がっている話も聞きます。

      遠視鏡を渡すのが錦糸眼科だけなので半信半疑にはなりますが、明らかに目の負担が減ってラクになりますし、確実に効果はあると思います。

  2. tom

    返信ありがとうございました。手術してわかるのは、目を大事にしようと改めて思ったり、認識することなのではないかと思います。術後、再手術後、確かに考え方も変わったので、それも良かったことだと思います。

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